2005年09月19日

真夜中の弥次さん喜多さん

初監督作品になるわけですが…なにか_?

クドカンこと宮藤官九郎を知ったのは、TBSドラマ「木更津キャッツアイ」からという遅咲きである。なんとなくたまたま見てはまってしまった部類なのだが、クドカンが現在のナンバーワンと評すだけの作品だけあって確かにすげえー、どえれえ作品であった。

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クドカンの脚本の馬鹿馬鹿しさ加減は、1970年生まれに共通のなにかがある。同世代のぼくは、だからはまったんだと思う。すごくコアなんだが、痒いところに手が届きまくってるあの感性は、なんだか世代を感じさせる。おそらく僕らの世代以外ではすごくマイナーなんじゃないかとさえ思う。

だから、いくつもある作品の中でその世代の感性を持っている監督や演出家でないと、クドカンの脚本の妙は表現できない。

その下地ともなる大人計画は、座長の松尾スズキを筆頭に阿部サダヲ、荒川良々といった超個性派の劇団員を抱える前衛的な劇団である。クドカンはここで主に俳優として活躍しているようだ。ほとんどの作・演出は座長の松尾スズキが行っている。

松尾スズキと言えば、彼もついこないだ自身の初の長編監督作品「恋の門」を公開。松田龍平、酒井若菜というこれまた個性派を、おたく世界に巻き込む恋愛劇に仕立て上げている、といってもまだ見てません。こちらもプレレビュー書けたら書きます。

そんな大人計画で培ったのかどうかは知らんが、クドカンの脚本の妙。
といっても観てない作品も結構ありますね。

ぼくが木更津に続いて観たのが、窪塚洋介主演、曽利文彦監督の「ピンポン」。今回のヤジキタではやはりというかVFX担当してますね。ハリウッド仕込みの腕をさらに振るっているのでは。そんな「ピンポン」は結構木更津にかぶるお話でしたね。

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それから次が、哀川翔主演100作目にして三池崇史監督による異色のヒーロー物「ゼブラーマン」。これまた最高でしたね。もう発想がぴしゃりです。

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そんで、「ケイゾク」の堤幸彦演出の「池袋ウェストゲートパーク」。こちらは堤演出の方が際立っており、クドカンらしさが半減。でもドラマとしてはぴしゃりである。まあ堤幸彦も好きだから。

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その後、村上龍原作の「69 sixty nine」、古田新太の篠原涼子が見物の「ぼくの魔法使い」、小泉今日子とトキオ松岡のからみが絶妙な、大人計画総出演の「マンハッタンラブストーリー」なんてありましたが、その中でも一番は「タイガー&ドラゴン」ですかねえ。

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木更津と同じ金子文紀演出ですが、ぼく的には木更津超えたと思うけどね。池袋の長瀬と木更津の岡准がコンビですよ。このダブルキャストに、落語をモチーフにしたストーリーというナイスな脚本にはもう脱帽ですなあ。

「タイガー&ドラゴン」について、ちょっと・・・
親を一家心中で失った虎児こと長瀬くんがやくざに拾われ、借金取りをしていました。
そこである落語家のところに借金取りに行くんですが、そこで出会った落語に魅了され、
いきなり弟子入りしちゃうのです。
それで、お互い丸く納めようと、落語を1つ教えてもらうごとに、
虎児が師匠のドン兵衛こと西田敏行さんに10万払う。
ドン兵衛はそのもらった10万で虎児に借金を返すって寸法です。
この設定のおもしろさもあるのですが、
1話1話が落語の講話をベースにストーリーが作られているのです。
「饅頭怖い」や「茶の湯」「三枚起請」といった落語のなかでも比較的ポピュラーなお話に見立てて展開していく。
そして最後に虎児が現実にあったことを落語のお話としてしゃべるというオチ。
さすがに、木更津の金子さんが演出してるだけあって人情味あふれるドラマになってます。
最後まで目が話せませんねえ。
そんでもって、岡准はドン兵衛の次男、竜二の役です。
虎と竜でタイガー&ドラゴン。
でもね、このタイトルってクレイジーケンバンドの歌のタイトルにもなってるんだけど、
この歌、IWGPのスペシャルですでに歌われてるんだよね。
って、ことは歌の方が先にあったってことかなあ?
知ってる人いたら教えて!

ということで、ヤジキタの話がまったくできていませんが、これは見てからのお楽しみってことで・・・

ところで、キムタク主演の実験的な番組「TV’s HIGH」も脚本してたんですね。ビデオ出てるんでこちらも観とかないと、です。

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原題:真夜中の弥次さん喜多さん
監督・脚本:宮藤官九郎
原作:しりあがり寿
音楽:ZAZEN BOYS
VFXプロデューサー:曽利文彦
出演:長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ
公開:2005年4月(アスミック・エース)

公式サイト:http://www.yajikita.com/
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スウィングガールズ

女優・上野樹里を観よ!

ウォーターボーイズの女性版なんてチープな見方もあるけど、ウォーターボーイズ観てないし、男のシンクロなんかに興味ないんで…
ということで個人的に、この映画の見どころはやはり上野樹里でしょう。

上野樹里は、1986年5月25日生まれ、双子座、A型、兵庫県出身ということで、現在19歳ということを踏まえたうえで解説します。

上野樹里を最初に見たのは、ハウス「フルーチェ」のCM。非常に幼い印象のかわいらしい子であったと記憶している。

その次が、犬童一心監督作品「ジョゼと虎と魚たち」で妻夫木聡扮する恒夫と池脇千鶴扮するジョゼの間に割り込む恒夫と同じ大学の女子大生・香苗を演じていた。

実はこの時点で、フルーチェの子と香苗は同一人物であったということを認識していない。

そして、その後にキムタク主演の月9ドラマ「エンジン」で、キムタクの実家が経営する児童施設に預けられている最年長の女子高生の役で登場する。

ここで先ほどの年齢についてなのだが、上野樹里は2003年12月公開の映画「ジョゼ〜」の収録時は16〜17歳であったはずである。高校生の上野樹里は、女子大学生で池脇千鶴に対抗する恋のライバルという歳相応には少し早い役をそつなく演じた。そして、逆に2005年放送の「エンジン」では19歳で高校生をきちんと演じきっている。フルーチェなんかは歳相応なのかな。

実はこの3作品に出てくる上野樹里がすべて同一人物であることを理解するには、恥ずかしながらしばらく時間がかかってしまった。それだけすべてに別々の個性ができているのである。

そんな中、またもや高校生なのだが「スウィングガールズ」では、本領発揮的な好演技がおそらく見どころである。

上野樹里という女優は、あまり目立つような美人でもないし、演技派ということでもない。常に主演ではなく、脇を固めるタイプの女優である。それで、ふと気づいたのだが、深津絵里に似てないかなあ…、なんて。深津絵里もどちらかというと、主役を張る女優でもない。でも、多くのファンを持ち、印象的な女優であるのは間違いない。

上野樹里もそういう女優に育てばいいなあ、と思う。
そんな中での初主演映画であるから、上野樹里の今後を祈るような思いでおそらく鑑賞するのだろうなと思う。
と、なぜか感傷的な解説になりました。
ちなみに「チルソクの夏」はまだ観てないし、観る予定もないです。

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原題:SWING GIRLS
監督・脚本 矢口史靖
製作:亀山千広、島谷能成、森 隆一
製作:フジテレビ、アルタミラピクチャーズ、東宝、電通
音楽:ミッキー吉野、岸本ひろし
出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、竹中直人
公開:2004年9月(東宝)

公式サイト:http://www.swinggirls.jp/
posted by Kadwaky悠 at 00:06| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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