2010年12月01日

「スペースバトルシップ ヤマト」の失敗

「スペースバトルシップ ヤマト」の失敗が、
森雪の配役を沢尻エリカから黒木メイサに代えたことと、
それにより古代進の配役も木村拓哉ではなく役所広司にするべきだったのに
しなかったことに起因していたとしてもしかたがない。

なにせダイワハウスにしろエプソンにしろ、成功例としてはまだ未成熟だし、
日本アカデミー賞受賞の山崎貴がCMごときの二番煎じなんてできるわけもない。
それよりもキムタク神話にあやかる方がよっぽど真っ当だろう、と考えても仕方がない。
しかし、だからと言って成功するとは限らないのだ。

予告編を見せられて誰もが思っただろう。これは学芸会かと。
もしくはかくし芸大会のドラマ部門かと。
ただのコスプレに、バリバリのCG乗せただけのVFX、
特にヤマトが地球から飛び立つときの、コクピット部分に当たって砕ける岩のシーンは
気持ち悪いほどのベタなCGだ。
予告編でこんなの見せたら、本編はどうなってんだって好奇心ていうか怖いもの見たさで
みんな観にいきますよね、絶対!!
すでに試写会で観てしまったみんなは「デビルマン以来の駄作」と罵声を浴びせている。
蛇足ながらぼくはそこに「鉄人28号」も加えたい。

しかしながら、ぼくも含む40代の男性は、テレビアニメの放送当時、
そして劇場版公開当時の少年期にヤマトと出会い、ヤマトと育った世代となってしまった。
それは運命的なのだ。
のちに「銀河鉄道999」や「機動戦士ガンダム」によりアニメブームは固定化するが、
その以前に「ヤマトブーム」を巻き起こしたのだから、今日の石杖的な確固たる地位に
あるのは間違いない。

だから、この映画は運命的に観なくてはいけない。それは責任なのだ。
西崎が関わっている以上、どんなに駄作だとしてもヤマトの公式の作品として認めざるを得ない。
そしてそれがどんなに駄目だったのか、大いに語ろうではないか。

実写ヤマトポスター1.jpg

原題:SPACE BATTLESHIP ヤマト
監督・VFX:山崎貴
原作:西崎義展
脚本:佐藤嗣麻子
出演:木村拓哉(古代進)黒木メイサ(森雪)柳葉敏郎(真田志郎)緒形直人(島大介)西田敏行(徳川彦左衛門)高島礼子(佐渡先生)堤真一(古代守)橋爪功(藤堂平九郎)山崎努(沖田十三)伊武雅刀(デスラー)
公開:2010年12月1日(東宝)

公式サイト:http://yamato-movie.net/
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2009年08月29日

20世紀少年−第3章−ラスト10分間の謎

いよいよ20世紀少年の3部作の最終章、
サブタイトル「ぼくらの旗」が明日8月29日公開となる。

今回のラスト10分をあえて伏せたことが本当に吉とでるのか?

ぼくらは漫画版で同じような思いをすでに実体験している。
多くの謎を残したまま、20世紀少年がいきなり終了し、
しかし約半年後に21世紀少年として復活した時のように、
ぼくらはまたもや不安な期待を膨らませてしまう。

しかし、漫画版は結局多くの疑問を残したまま、
わだかまりは解消できていない。

だから、ぼくはこの映画版はきちんと終わらせてほしいのだ。

浦沢はこの物語は「ともだちが誰か?」ということを問う謎解きの物語ではないと
明言したが、映画版は結局この「ともだちが誰か?」をキャッチコピーとして
最終章を宣伝している。

漫画版とは明らかに違う展開が映画版にはある。
それを予告編やガイドブックに掲載されたシーンの中で
連想してもいいかもしれない。

もっとも違うのは、
ともだちの死に方と、生き返り方だ。
漫画版では「ともだち=フクベエ」という流れの中で、
フクベエは死に、新たなともだちが出現することになる。
しかしながら、映画版ではともだちが誰なのか、いまだにわかっていない。
一度死んで復活してもである。

そして、第2章で描かれるヨシツネとともだちの関係だ。
オッチョとともだちが対峙したラストシーンで出てくる回想には、
漫画版でのラストに出てくる、すべてのきっかけになった可能性のある
地球防衛軍バッチ事件のエピソードに、ヨシツネがなぜか万引き犯として
登場する。
さらには、「もうひとつの第2章」で波春夫が会ったともだちは、
ヨシツネと同じ近眼メガネをしていた。

ここでわかるように、最終章ではヨシツネ=ともだちというミスリードが
ひとつのポイントとして、意図的に設定されているように思うのだ。

もうひとつの相違点として、大きくなったともだちのツーショットがある。
漫画版ではあくまでともだちはひとりで、途中で入れ替わったことになっているが、
映画版では同時に登場している。

ここで、どこかのカキコミで出ていたが、
第1章に出てくる、原っぱメンバー以外の同窓会のメンバーの中で、唯一最終章に登場する人物がいる。
石橋保が演じるキャラクターである。彼が何らかの役割を果たすのだろうか。

漫画版でぼくらは浦沢と長崎に操られた。
しかし、映画版でもまんまと操られている。
期待を裏切られながら、それでも常に彼らが創り出したムーブメントに
乗っかっていないと不安になるのは、単純に好きだからだろう。

だからぼくはどんな結末になっても素直に受け止める。
それがぼくに課せられた使命なのだ(藁)

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原題:20世紀少年<最終章> ぼくらの旗
監督:堤幸彦
原作・脚本:浦沢直樹
脚本:長崎尚志
音楽:白井良明
出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、平愛梨、藤木直人、石塚英彦、宮迫博之、佐々木蔵之介
製作:日本テレビ
公開:2009年8月29日(東宝系)

公式サイト:http://www.20thboys.com/
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2007年09月02日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

エヴァンゲリオンの「エ」が「ヱ」で「オ」が「ヲ」だから・・・

eva-2.jpg

9月1日に「エヴァンゲリオン」が再度描き直されて劇場公開となった。
実を言うと、ぼくはエヴァをリアルタイムで見ていない。
もっと言えば、いまだ完全に見てはいない。
弟はかろうじて深夜テレビで放送していたのを見ていたようだが、
ぼくにはまったくピンと来なかった。
あれだけ世間が大騒ぎし社会現象化したエヴァだったが、
ぼくは客観的に静観することとなった。

エヴァの最初のテレビ放送は、
1995年10月〜1996年3月の期間、テレビ東京系で夕方18時30分から
オンエアされている。
福岡での放送はおそらくリアルタイムではなく、少し遅れて深夜帯などで
放送されたのではないだろうか。もしくはぼくがチラ見した深夜帯のは再放送
だったかもしれない。そのときの放送は多分最終話の一つ前で、
碇シンジの深層心理を描いているような意味のわからないものだったのを記憶している。

そのときぼくはすでに25歳という年齢に達しており、興味の対象がアニメーションから離れていたこともあり、エヴァの魅力に引き付けられなかった。

そして、テレビ放送が終了するや否や、絶賛とバッシングの嵐が同時に起こった。
ぼくが見たあのエンディングがあまりにも視聴者の意表をついたからのようだ。
「これは自己開発セミナーのなにものでもない」「宗教がかっている」などの
バッシングを受け、さらにそれを補う形で公開された2本の劇場作品も
当初の予定と食い違い、さらなる賛否両論を巻き起こしたそうだ。
ぼくは蚊帳の外だったので、対岸の火でしかなかったが・・・

ぼくがエヴァに間接的ながらも知ったのは、アニメではなくパチンコであった。
しかし、そこに流れる映像や音楽はアニメおたくのぼくを魅了するには十分だった。
それで、Yahoo!動画が無料放送をしたのを機にテレビシリーズを全部見ようと
したのだが、しかし途中で飽きてしまって結局全部を見ていない。

ぼくの中でエヴァはどうしても「ガンダム」の模倣にしか見えてならない。
というか「ガンダム」の完成度の高さ故に、どうしても比較してみてしまい、
純粋に見ることができないのが事実である。

もともとぼくの庵野秀明とガイナックスとの縁は中学生の頃にまで遡る。
当時ぼくも漫画おたくとして、そういった連中とつるんでいた。
また「アニメージュ」「ジ・アニメ」「アニメック」「アニメディア」といった
アニメ雑誌を毎月2冊は買っていた気がする。
そんな中で、とても可愛いとは言えないが、とても漫画の上手な同級生の女の子が
好んで描いていた美少女キャラは、当時マニアしか絶対にしらない、
1981年の第20回日本SF大会(DAICON3)の
オープニングアニメーションのキャラであった。
このとき岡田斗司夫に依頼されオープニングアニメを作ったのが庵野秀明ら
大阪芸術大学の連中で、これを機に「ダイコンフィルム」というアニメや
特撮の自主映画の制作集団が誕生し、それがガイナックスの母体となった。

だから、この当時のアニメ制作の現場の雰囲気はよく理解できる。
後に「マクロス」や「うる星やつら」などといった作品が生み出されるように、
明らかに「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦士ガンダム」などからは逸脱していく
ストーリーや構成が生み出され、そしてそれが現代の日本アニメーションの
ある意味でスタンダードを形成したのだと思う。

それが、例えばハリウッドのウォシャウスキー兄弟のように、日本アニメーションの純粋でかつチカラのあるファンによって、日本のアニメは国際的な評価を得、
日本政府は血迷って国策にしてしまうぐらいに価値レベルが上がってしまった。

エヴァにしても、いまだハリウッド実写化の噂は消えていないようで、
そういえば、大友克洋の「アキラ」や鳥山明の「ドラゴンボール」も
ハリウッドでの実写化の噂はいまだにあるわけで、同程度に話題になっている。

しかし、話は戻るけれども、エヴァが「ガンダム」の焼き直しであり、
アムロやカミーユらよりも、さらに屈折した生き方を碇シンジに強いているのは事実だ。
それはその世代の表現手段の違いでぼくは理解しようと思うのだが、
ただいまだに全部を見ることのできない自分がいることも事実で、
だから今回再編集の『“ヱ”ヴァンゲリ”ヲ”ン』が
ぼくをきちんと裏切ってくれるのであれば、
もしかしたらぼくもすべてを受け入れられるぐらいに
理解できるのかもしれない。

ぼくは、エヴァを嫌いではないし、多分同世代にあればはまっていただろう。
それは「ガンダム」がきちんと証明してる。
しかし、世代がすこしずれただけで、素直に受け入れられない事実に
エヴァの違和を感じるのだ。
それは、庵野がずっと言われ続けたことで、
あのとき終わり損ねたエヴァを今になって庵野はきちんと終わらせようとしているのだと思う。
だったら、ぼくはそれを素直に受け止め、その完全なる最後を見届けたい気がする。
でも、いまだオリジナルさえも受け入れることができず、エヴァのなにも分かって
いない自分がいったいどこまで庵野の真意に近づけるのか・・・

だからこそ、庵野には今度こそきちんとエヴァを終わらせてほしいのだ、ぼくのエヴァも含めて。

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原題:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
監督:摩砂雪、鶴巻和哉
原作、脚本、総監督:庵野秀明
音楽:鷺巣詩郎
キャラクターデザイン:貞本義行
テーマソング: 宇多田ヒカル 『Beautiful World』
メカニックデザイン:山下いくと
新作画コンテ:樋口真嗣、京田知己
声の出演:緒方恵美(碇シンジ)、林原めぐみ(綾波レイ)、三石琴乃(葛城ミサト)、山口由里子(赤木リツコ)、立木文彦(碇ゲンドウ)
公開:2007年9月1日(クロックワークス)

公式サイト:http://www.evangelion.co.jp/
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2007年06月02日

20世紀少年

この未曾有の傑作が本当に実写映画として成立するのか?!

20c.jpg

ぼくがマンガのブログやいたるところで取り上げた、
http://blog.goo.ne.jp/jinfs/e/76533b7c82f3e6a3b7d0374ad647f32c
いまもっとも気になっているマンガのひとつである、
浦沢直樹の「20世紀少年」「21世紀少年」(いずれもビックコミックスピリッツ連載)が来年いよいよ実写映画化することは昨年の暮れに発表されていたが、ようやくその監督が決まった。

その人の名は、堤幸彦。
このブログでも既出ではあるが(http://cinemovie.seesaa.net/article/16102823.html)、ぼく的にはおそらく一番適任な人選だと思う。他に考えられるとしたら、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴(http://cinemovie.seesaa.net/article/7312974.html)。彼なら60年代後半のケンヂたちの少年時代の作りこみはばっちりなはず。それにそのVFXの匠みさで戦闘シーン、ウィルスによる殺戮シーンも含めリアルな映像が期待できそうな気がする。あとは三池崇史ぐらいしか思いつきません。

そんな中で、堤幸彦になったのは、やはり舞台となる世界が21世紀の現代と登場人物の回想と“ともだち”が作り上げたVAの、複数の時間軸の中で、さらに虚構と現実、真実と嘘が入り乱れるミステリーであるため、その辺を映像化できるのはこの人しかいないかもしれない。

ただ懸念は残る。もともとテレビ演出で定評があり、「IWGP」「ケイゾク」「トリック」では見事に堤ワールドを完成させた人ではあるが、そのためかテレビサイズに収まって出れないでいる気がする、ということを前回のブログで書いた。
そういう意味では、その後の彼が手懸けた映画を見る必要がある。
「明日の記憶」「大帝の剣」「サイレン」そして、公開が待たれる「自虐の詩」「包帯クラブ」これらが堤ワールドをスクリーンサイズへと押し上げるものになっているのなら、ぼくは十分期待していいのではないかと思う。特に「明日の記憶」の完成度がぼくにとってはとても重要である。この作品が映画として成り立つならぼくは今回の人選を十分納得できると思う。

ところで本題であるが、今回の映画が3部作になることは、5月28日発売のスピリッツの浦沢直樹と堤幸彦の対談の中で語られえている。つまり総時間6時間ぐらいの映画になるのだろう。
原作の展開から推測すると、第1部がコミックス8巻3話まで「血の大晦日でケンヂが行方不明になり、ともだちの世界が始まるまで」第2部がコミックス15巻12話まで「ともだちがローマ法王を助け再び世界が滅亡」そして第3部が「ケンヂが復活し、ともだちと戦い、真実が明らかになる」となるのだろうか。
しかしながら、マンガ的表現と映画的表現は似て非なるものである。マンガ同様の時間軸や展開は映画では困難な気がする。ましてや6時間という制約もあるわけだし、現実的には映画用のストーリーが新たに作られるのではないか、それは、今回原作者である浦沢自身が脚本を手懸けることからも容易に想像できる。「PLUTO」で手塚治虫の鉄腕アトムをリメイクしたように、まったく違う形に変わっても個人的にはある意味おもしろいのだけど・・・ファンは納得しないかもしれないけどね。

ところで、キャスティングについてネタ元がどこかはわからないが、mixiあたりで話題になっているのが、「ケンヂ役に三上博史」というもの。まあ、ちょっとかっこよすぎな気がするけど、汚くしたら見れなくもないかなあ・・・彼の演技はぼく的にはOKなんで、別に大きな違和は感じないけど・・・あとユースケ・サンタマリアはぼく的にはNOでお願い。

まだまだ監督が決まっただけなので、これから徐々に具体的な情報が出てくるだろう。これから新着情報ごとに随時アップしていきたいと思うし、同時に現在進行しているマンガの最終章については別のブログでレビューしたいと思う。

とにかく、この作品がいま個人的にもっとも注目すべき映画となってしまったわけだ。

20c-movie.jpg

原題:20世紀少年
監督:堤幸彦
原作・脚本:浦沢直樹
製作:日本テレビ
公開:2008年(東宝系)

公式サイト:http://www.20thboys.com/
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2007年02月06日

どろろ

手塚治虫の「どろろ」はジャパニメーションを超えられるか?!

大塚英志原作で田島昭宇の「魍魎戦記MADARA」が、
実は手塚治虫原作の「どろろ」を
意図的にコピーしたものであることは
大塚英志自らが語っていることだ。

それを踏まえて、この作品がどちらも
RPGの要素で構成されている、
ということは手塚漫画においては意外に感じなくもない。

「どろろ」は48箇所の人間の部位や機能を妖怪に奪われ、
それらを妖怪を退治することによって取り返していき、
次第に人間に近づいていく、というお話である。
しかし、この作品は48の妖怪を倒す前に未完で
終わってしまっている。
「MADARA」にしても同様に未完といえば未完なのだが...

それで今回の実写映画化だが、
期待したいのは監督の技量である。
監督は「黄泉がえり」の塩田明彦。
この作品はいい意味で裏切られた感じがしてすごくよかった。
脚本の完成度はかなり高かったのだと思うし、
脚本と監督が同じであったのも演出の完成度に繋がる。
そういう意味では、今回の「どろろ」も
脚本・監督が塩田だけに期待ができる。

主演の妻夫木聡と柴咲コウも
「オレンジデイズ」での共演が記憶に新しい。
もう3年も前のドラマであるが、
手話を通しての二人の熱演は感動的だった。
「どろろ」が海外から配給権を買われていて、
世界各国で話題になっているというニュースは
すごく気になる。

特に、国際映画祭かなにかに絡んだわけでもなく、
漫画の実写化といっても、
最近はそれほど珍しくはないのに、
なぜこの作品がそんなに評価されたのか...
もしかしたら一過性のブームのような
ジャパニメーションの動向を変えてくれるぐらいの
実はすごい作品なのか・・・

ぼくはそれを確かめに独り映画館に足を運ぼうと思うのだ

dororo_icon.jpg

原題:どろろ
監督:塩田明彦
アクション監督:チン・シウトン
原作:手塚治虫
脚本:NAKA雅MURA、塩田明彦
出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、杉本哲太、麻生久美子、土屋アンナ、劇団ひとり、原田芳雄、中井貴一
日本公開:2007年1月(東宝)

公式サイトhttp://www.dororo.jp/
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2006年05月25日

日本沈没

21世紀の「日本沈没」を
樋口真嗣はリアルに描けるか?!


【警告】この文章には映画「ローレライ」に関するネタバレが含まれますので、読まれるときはご注意ください。

1973年に出版された「日本沈没」は、日本SF界の巨匠と言われる小松左京の原作で、400万部近いベストセラーとなった小説である。
そして、この作品を原作に東宝が映画化。「ゴジラ」を生んだ東宝だからできた特撮パニック大作として、興行収入40億円の大ヒットとなったようだ。
監督はその後「八甲田山」を描いた森谷司郎、脚本は「白い巨塔」「砂の器」で有名な橋本忍、キャスティングも豪華で、深海潜水艦・わだつみのパイロット小野寺俊夫に「仮面ライダー」でおなじみの藤岡弘、田所博士に小林桂樹、救命隊員の阿部玲子にいしだあゆみ、その他にも政府要人に、二谷英明、村井国夫、夏八木勲、極めつけは総理大臣に丹波哲郎である。

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ストーリーは、Wikipediaから抜粋。
地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇乗りの小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に伊豆沖海底に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で海面下に沈降する」というものだった。
最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる「D計画」を計画するが、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で進行していた。
相次ぐ巨大地震、火山噴火によってズタズタになっていく日本列島で、死に物狂いで押し進められるD計画。果たして日本人の運命は…。

ということで、1億の日本人のうち1千万しか生き残れないぐらいの規模の大災害で、日本列島は海に沈んでしまうという壮大なストーリーである。

この映画が、いよいよリメイクされることになった。
1999年に一度松竹が「ゴジラ」を監督した大森一樹を起用してリメイクしようとしたが、当時資金難に喘いでいた松竹としては資金調達できず断念している。

そして、結果的にこのリメイク話は元の配給会社である東宝に戻ってきた。製作には最近フジテレビに対抗して映画に力を入れているTBSが加わり、そして監督は「ゴジラ」ではなく、「ガメラ」を特撮監督した樋口真嗣が担当することとなった。

樋口真嗣は、もともとエヴァンゲリオンの庵野と仲良しで、だからアニメに造詣が深い。庵野が設立したガイナックスにも参加している。映画には「ゴジラ」の怪獣造形に携わり、特撮監督として「ガメラ」に関わる。
映画監督としては、今回が3作目。1作目はミニモニ主演のアイドル映画、2作目が「ローレライ」となる。

この樋口という監督がどのような映画を作るのかを知るためには、やはりこの「ローレライ」を観なくてはどうしようもない。ということで、ようやく観たのでそのレビュー。

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この「ローレライ」は、福井晴敏の原作で、彼は「亡国のイージス」「終戦のローレライ」「戦国自衛隊1549」と立て続けに映画化されている。原作を読んではいないが、この福井という男、ぼくの2歳上で、ガンダム世代で、冨野由志幸を神と仰ぐ新進気鋭の作家だけに、同世代のぼく的にあなどれない感じである。

その「ローレライ」だが完全に意表をつかれた。
想像していたものとはまったく異質の、近未来SFのジャンルに近い展開や設定である。いわゆる偽史物にあるオカルト的な要素も多用されている。

終戦間近の8月、広島に原爆が落とされたことで日本は壊滅の危機に陥ってた。そして次の原爆が落とされるという情報をうけ、秘密裏に隠密作戦が開始されようとしてた。作戦は、次の原爆を阻止すべく南太平洋上に浮かぶ原爆搭載機の発進基地を単独で奇襲すること。発動者は、帝国海軍の軍司令部作戦課長の浅倉大佐(堤真一)。その武器は、ドイツから接収した戦利潜水艦<伊507>で、この中には特殊兵器“ローレライ”が搭載されていた。
潜水艦の館長に任命されたのが絹見少佐(役所広司)、彼が個性の強い(さすがフジテレビジョン、これだけの役者よく集めたよなあって感じの)乗組員たちとともに最後の戦いに挑む。

しかし、話はこれから2転、3転する。
ひとつは“ローレライ”といわれる秘密兵器が実はナチスドイツの人体実験で生まれた人間兵器であり、それが年端もいかない少女であること。実は特攻隊との対比としての人型兵器をここで持ち出し、効果的で意味深なパラドックスを作っている。
そして、作戦が日本を救うどころか、日本を滅亡させるためのシナリオであったこと。
など、なかなか一筋縄ではいかない、スリリングなストーリー展開である。

肝心の戦闘シーンや“ローレライ”が映し出すレーダーのCGなども
比較的うまく仕上がっていて、日本のVFXも少しずつだが見れるようになってきた気がする。

どこかの解説にもあったが、福井の描く世界はガンダム世代よろしく、戦争状態の中の群像劇が多い。しかし、彼が右翼だの愛国心だのに傾倒しているとは思えないし、この「ローレライ」にしても、見方によれば戦争の残酷さを描ききれていると思う。

“ローレライ”の少女パウラは、多くの死に直面することにより精神的なダメージを受ける。そのため、最後の戦いのときには無血の戦いに挑み勝利する。死や殺戮がきちんと悪として描かれていることに、ぼくはこの映画を評価したいと思う。

まあ、突っ込みどころは結構あって、
ツマブッキーのいつものウブさ加減とやっぱりパウラもってっちゃうあたり、いい役者です。
でも、ツマブッキーの親友の佐藤隆太の死は必要だったけど、殺し方はいただけなかった。
それに比べギバちゃんの殺し方はイタイけどかっこよかった。
ピエール瀧は微妙な感じでしたね。
あと、パウラ役の香椎由宇はドイツ人を祖母を持つクオーターってことですが、実際はアメリカ人を祖父に持つクオーターなんだそうです。

ということで、話は元に戻って「日本沈没」。
この「ローレライ」の完成度でいけば、本作もあなどれないと思う。
ただVFXがどこまでリアリティを持てるかは微妙かもしれない。
今回の配役は、小野寺俊夫に草なぎ剛、田所博士に豊川悦司、阿部玲子に芝咲コウ、総理大臣に石坂浩二といった面子。
草なぎと柴咲は「黄泉がえり」以来だがが、きちんと絡むのは初めてじゃないかな。「黄泉がえり」もどんでん返しがとてもよく、阿蘇のロケもよく、秀逸な作品だった。豊川悦司の田所博士は、むむむ…だが、変人という意味でははまるかもしれない。
阪神大震災や中越地震、福岡西方沖地震など、比較的大きな地震を立て続けに経験し、災害に対するリアリティを植えつけられた日本人にとって、今回の「日本沈没」は30年前よりもかなりリアルに感じることのできる環境にある。
だからこそ、映像にしろ演出にしろリアルさが要求されるのは間違いない。
これらの製作陣、出演陣でどこまでできるのか…

だからこそ監督である樋口真嗣の力量が試されている。

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原題:日本沈没
監督:樋口真嗣
プロデューサー:中沢敏明
原作:小松左京
脚本:加藤正人
音楽:岩代太郎
特技監督:神谷誠
特技統括:尾上克郎 
出演:草なぎ剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博、石坂浩二
日本公開:2006年7月(東宝)

公式サイト:http://www.nc06.jp/
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2006年04月04日

堤ワールドのまとめ

最近、堤幸彦がなんだか精力的に監督業に勤しんでる気がする。

29年前、謎のサイレンの音と共に一夜にして全島民が消失するという
未曾有の怪事件が起きた夜美島(やみじま)。事件は未解決のまま、
いつしか闇に葬り去られた・・・
というプロローグから始まるゲームソフト「サイレン」
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原題:サイレン FORBIDDEN SIREN
監督:堤幸彦
脚本:高山直也
音楽:配島邦明
出演: 市川由衣、森本レオ、田中直樹、阿部寛
日本公開:2006年2月(東宝)
公式サイト:http://www.siren-movie.com

製作総指揮も買って出た渡辺謙が若年性アルツハイマーを演じる、
荻原浩原作の「明日の記憶」
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原題:明日の記憶
監督:堤幸彦
エグゼクティブプロデューサー:渡辺謙
原作:荻原浩
脚本:砂本量、三浦有為子
音楽:大島ミチル
出演:渡辺謙、樋口可南子坂口憲二、吹石一恵、、木梨憲武、及川光博、渡辺えり子、香川照之、大滝秀治
日本公開:2006年5月(東宝)
公式サイト:http://www.ashitanokioku.jp/

夢枕獏原作で野生時代からファミ通へと意外な連載継続をしている
天野喜孝がキャラクターデザインを務める「大帝の剣」
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原題:大帝の剣
監督:堤幸彦
原作:夢枕獏
キャラクターデザイン:天野喜孝
出演:阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎
日本公開:2006年秋(東映)
公式サイト:http://www.taitei.jp/

そして言わずもがな劇場版第2弾「トリック」
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原題:トリック 劇場版2
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
音楽:辻陽
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ
日本公開:2006年6月(東宝)
公式サイト:http://www.trick2.jp/

これらは昨年から今年にかけて彼が手がけている作品である。
ついこないだ「恋愛寫眞」を観たが、松田龍平がとてもかっこよく、
広末涼子のかわいさよりもよかった。
演出も堤ワールドを所々見せながらもきれいな作品に仕上げていた。
ただ「溺れる魚」でもそうだけど、
銃撃シーンだけはいつ見ても解せない。
なんであんな、マンガ的というかテレビ的な安っぽい演出をするのか、
あれさえなきゃ“秀逸な”という形容ができたのに。

「池袋ウエストゲイトパーク」「ケイゾク」「トリック」にしても
テレビ的なサイズからあまり出たがらない堤ワールドなのだが、
今回精力的に創出される作品群はちょっと違うように見える。

「サイレン」は、音を文字通りキャスティングして描かれる異色ホラー。
「明日の記憶」は、ある意味「博士の愛した数式」に対抗するようなヒューマンドラマ。
そして「大帝の剣」は「陰陽師」を彷彿とする夢枕獏ワールドのSF時代劇アクション。

どれも堤ワールドにはあまりなかったような種の作品である。
唯一だから「トリック」も気休めにやるのかな、って感じですね。

俄かに堤ワールドが楽しみな1年になりそうだ。
この勢いでぜひ「池袋ウエストゲートパーク」「ケイゾク」も復活させてほしいものだ。
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2006年02月04日

THE有頂天ホテル

奥さんがいいんです・・・きっと

日本の映画界がにわかに元気になった。
というよりもハリウッドがいまダメなんだけどね。

だから、そういう意味じゃこれまでハリウッドの陰で表に出れなかった
傑作が見れる機会が増えたともいえる。

これは、日本映画界にはナイスなタイミングです。
このハリウッド低迷期にいかに表舞台で目立つか・・・

そういう意味では、韓国なんかはとても貪欲です。

と、前置きはこれぐらいにして、そのにわかに元気になったように見えている
日本映画界において、本当に元気な監督がまたやってくれました。

それが「The有頂天ホテル」です。

ホテルで起きた群像劇の2時間をそっくり映画にしました。
って、これって「24」と同じパターン?
まあ、ちょっと違うけどね。
でも、この豪華出演陣が畳み掛ける2時間はある意味そうかも。

ところで、三谷幸喜さんなわけですが、
ぼくがこの人を認める唯一にして最大の理由は、
奥様が小林聡美だからです。

小林聡美と言えば、17歳のとき大林信彦監督の「転校生」で
尾美としのりと人格が入れ替わり、男役をそつなく大胆に演じたわけです。
その後も、多くの映画やドラマで主役ではないが、
重要な脇役として出演しています。
ぼく的には、樹木希林の再来といった感じでいつもダブるんですが・・・

ということで、とても大好きで素敵な女優さんである小林聡美を奥さんに持つ三谷幸喜は、
だからぼくはきっと才能のあるいい監督だと言うことです。

話はそれましたが、その三谷幸喜の監督作品といえば、
「ラヂオの時間」「みんのいえ」・・・あれ、これだけだっけ。
というかどっちも観てません。

「竜馬の妻とその夫と愛人」や「笑の大学」は脚本だけだったんですね。
まあ、三谷さんといえば「古畑任三郎」ですから。

彼の作品はそれがすべてです。そこに結局は集約されるのです。

それでも、「HR」なんかは、まだ録画という技術のなかった時代の
ドラマのやり方を再現し、演劇的なドラマを演出。

「新撰組!」では、NHK大河ドラマも枠にとらわれない斬新な脚本を書きました。
まあNHKはついていけなかったみたいだけど・・・

そんな三谷幸喜の万を辞しての作品です。
ぼくはきっとビデオで観るね。ごめんけど・・・

ということで、楽しみにしてます。

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原題:THE有頂天ホテル
監督・脚本:三谷幸喜
製作:亀山千広、島谷能成
音楽:本間勇輔
出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダギリジョー、角野卓造、寺島進、川平慈英、石井正則、原田美枝子、唐沢寿明、津川雅彦、伊東四朗、西田敏行
日本公開:2006年1月(東宝)

公式サイト:http://www.uchoten.com/
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2005年09月26日

ドラえもん のび太の恐竜 2006

あの感動を新声優陣で再び!!

日本の漫画界で手塚治虫に継ぐ漫画家はやはり藤子不二雄です。誰がなんと言おうと。ぼくのひとつ前の世代は手塚さんを神様としていましたが、ぼくの世代は藤子不二雄、石森章太郎(石ノ森章太郎)、赤塚不二夫というトキワ荘世代となります。ドラえもんをはじめ、石森章太郎のサイボーグ009、仮面ライダー、赤塚不二夫の元祖天才バカボン、ひみつのアッコちゃんなど、今の世代でも通用する少年少女漫画やアニメが創出された時代です。

そんな中で、ドラえもんはテレビ放送からマンヲジシテ、東宝アニメの看板として登場します。当時はやはり東映マンガ祭りという、学期ごとの長期休みに合わせて行われる東映のアニメ映画フェアがメインでした。

当時の映画は、同時上映が当たり前で基本2本立てでした。そんな中で東映マンガ祭りは3本立て、4本立てと、まさにお得感いっぱいのアニメフェアでした。「長靴をはいた猫」なんてありましたかねえ。

そういう時代で、まだ東映アニメ全盛の中、東宝は「ドラえもん」をぶつけてきたのです。それが1980年公開の「のび太の恐竜」でした。藤子不二雄の書き下ろし長編作品で、のび太とピー助との切ない友情というか愛情は、誰にでも感動を呼びこんだはずです。

このとき10歳だったぼくも映画館で涙しました。途中、ドラえもんのテーマが流れたときは、映画館で大合唱が起こったことを今でもよく覚えています(ちなみに同時上映は「モスラ対ゴジラ」でした)。

それまでのテレビで見るドラえもんとは一味も二味も違う、すごく感動的な作品に仕上がっていました。そして、それが毎年恒例となり現在25作品にも及んでいます。

そして25周年となって、声優陣もガラッと替わって新生ドラえもんの映画第一弾を、「のび太の恐竜」のリメイクというのは、なんとも郷愁に浸ってしまいます。25年ぶりに大人となったぼくでさえ、あの感動を再び味わいたくなります。

それだけ「のび太の恐竜」は特別なドラえもん作品なのです。

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原題:ドラえもん のび太の恐竜 2006
公開:2006年3月(東宝)

公式サイト:http://dora2006.com/

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2005年09月25日

ALWAYS 三丁目の夕日

日本のVFX界は山崎貴がなんとかしてくれる

映画館でチラシを見て、映画の内容と監督とがぜんぜん結びつかなかった。
原作の「三丁目の夕日」といえば、西岸良平がビックコミックオリジナルで連載している、古き良き日本を舞台としたほのぼのとしたアットホームなマンガである。

そんなマンガを原作とする映画に、「ジュブナイル」や「リターナー」といったVFXバリバリの映画を手掛ける山崎貴がなぜに…と、だれもが疑問符を頭に抱えただろう。

しかし、予告編の映像で現れる建設中の東京タワーという意外な代物を目にしたとき、怪獣映画ゴジラの出現にも似た驚きを感じた。

山崎貴はこの映画で昭和33年の完成を間近に控えた東京タワーの袂の、東京の下町を完全再現してしまおうとしたのである。そして、それはおそらく成功したと思う。

今回の出演陣もかなり良い配役となっている。
特に、少年少女の顔がかなりよい。昭和30年代という時代を背景描写だけでなく人間たちもきちんと描ききっていると思う。もたいまさこもいいすね。吉岡も変な作りこみしてるけど案外いいと思う、彼だけに。堤真一も薬師丸ひろ子もきちんと脇を固めてます。

まあ予告編だけなので、なんとも言えませんが、でも予告編だけで感動しちゃいました(それも音声なしで)。それってある意味すごくない?
日本のVFXって、怪獣や妖怪やヒーローもあるけど、こういう静的な使い方がいいかも。「ピンポン」の曽利文彦監督もそんなとこありますしね。
というわけで、映画館できちんと観たい映画です。

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原題:ALWAYS 三丁目の夕日
監督・脚本・VFX:山崎貴
エグゼクティブプロデューサー:阿部秀司 、奥田誠治
原作:西岸良平
脚本:古沢良太
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ、薬師丸ひろ子
公開:2005年11月(東宝)

公式サイト:http://www.always3.jp/
posted by Kadwaky悠 at 22:55| ロサンゼルス ☁| Comment(1) | TrackBack(1) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メゾン・ド・ヒミコ

観ル気ナカッタケド、細野さんだからなあ…

ゲイのための老人ホームを舞台に、田中泯扮する癌で余命幾ばくもないゲイの父親とオダギリジョー扮するその若い恋人、そして柴咲コウ扮するゲイの父の娘の3人を中心としたヒューマンドラマ。

監督の犬童一心と脚本の渡辺あやが「ジョゼと虎と魚たち」に続いてのコンビとなる。
「ジョゼ〜」は観たけど、今回ゲイだしなあ…と思ってあまり興味の対象にはしていなかったのだけれど、音楽担当を観てどきり。細野さんじゃあ〜りませんかあ〜。

細野晴臣、まあ言わずと知れた音楽家ですが、あまり知られてなかったりして。
はっぴいえんど、YMOと激動の音楽シーンで常に一歩前で牽引役を務めてきたお人です。松本隆や松任谷正隆、坂本龍一などの陰でいい仕事してきたんですよ。

そんな細野さんは、映画音楽も実は結構そつなくこなしてらっしゃいます。
1974年の高橋洋子主演「宵待草」が最初で、この頃はティンパンやってた頃ですね。それから北原佐和子主演の「夏の秘密」これはよく知らないです、ごめんなさい。
そして、NHKの人形劇「三国志」のテーマ曲を手掛けて(これYENレーベルなんだよね)、アニメ「銀河鉄道の夜」「源氏物語」、「ウンタマギルー」の高嶺剛監督の沖縄映画「パラダイスビュー」、巨匠・吉田喜重監督の「人間の約束」、ビートたけし企画・主演「ほしをつぐもの」と畳み掛けるように映画音楽やってます。同時に、CMや国際イベント(ユニバーシアード福岡大会など)いろんなことやってんですよね。

細野さんの音楽は映画食っちゃうぐらいいいんです。「源氏物語」なんてその最たるもの。音楽が良すぎて映像がついていけてない。「ほしをつぐもの」なんかはそのファンタスティックなストーリー設定とビートたけしの演技とで妙にハマってました。

ただ、「パラダイスビュー」がまだ観れてないんです。これ細野さん出演もしてるのに、レンタルショップ探してもどこにもない。誰かどこで借りれるか教えてください。

ということで、そんなことにならないためにも、メゾン・ド・ヒミコは観といた方がいいかも…

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原題:メゾン・ド・ヒミコ
監督:犬童一心
プロデューサー:久保田修、小川真司
脚本:渡辺あや
音楽:細野晴臣
出演:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯
公開:2005年8月(アスミック・エース)

公式サイト:http://himiko-movie.com/
posted by Kadwaky悠 at 22:02| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

真夜中の弥次さん喜多さん

初監督作品になるわけですが…なにか_?

クドカンこと宮藤官九郎を知ったのは、TBSドラマ「木更津キャッツアイ」からという遅咲きである。なんとなくたまたま見てはまってしまった部類なのだが、クドカンが現在のナンバーワンと評すだけの作品だけあって確かにすげえー、どえれえ作品であった。

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クドカンの脚本の馬鹿馬鹿しさ加減は、1970年生まれに共通のなにかがある。同世代のぼくは、だからはまったんだと思う。すごくコアなんだが、痒いところに手が届きまくってるあの感性は、なんだか世代を感じさせる。おそらく僕らの世代以外ではすごくマイナーなんじゃないかとさえ思う。

だから、いくつもある作品の中でその世代の感性を持っている監督や演出家でないと、クドカンの脚本の妙は表現できない。

その下地ともなる大人計画は、座長の松尾スズキを筆頭に阿部サダヲ、荒川良々といった超個性派の劇団員を抱える前衛的な劇団である。クドカンはここで主に俳優として活躍しているようだ。ほとんどの作・演出は座長の松尾スズキが行っている。

松尾スズキと言えば、彼もついこないだ自身の初の長編監督作品「恋の門」を公開。松田龍平、酒井若菜というこれまた個性派を、おたく世界に巻き込む恋愛劇に仕立て上げている、といってもまだ見てません。こちらもプレレビュー書けたら書きます。

そんな大人計画で培ったのかどうかは知らんが、クドカンの脚本の妙。
といっても観てない作品も結構ありますね。

ぼくが木更津に続いて観たのが、窪塚洋介主演、曽利文彦監督の「ピンポン」。今回のヤジキタではやはりというかVFX担当してますね。ハリウッド仕込みの腕をさらに振るっているのでは。そんな「ピンポン」は結構木更津にかぶるお話でしたね。

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それから次が、哀川翔主演100作目にして三池崇史監督による異色のヒーロー物「ゼブラーマン」。これまた最高でしたね。もう発想がぴしゃりです。

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そんで、「ケイゾク」の堤幸彦演出の「池袋ウェストゲートパーク」。こちらは堤演出の方が際立っており、クドカンらしさが半減。でもドラマとしてはぴしゃりである。まあ堤幸彦も好きだから。

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その後、村上龍原作の「69 sixty nine」、古田新太の篠原涼子が見物の「ぼくの魔法使い」、小泉今日子とトキオ松岡のからみが絶妙な、大人計画総出演の「マンハッタンラブストーリー」なんてありましたが、その中でも一番は「タイガー&ドラゴン」ですかねえ。

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木更津と同じ金子文紀演出ですが、ぼく的には木更津超えたと思うけどね。池袋の長瀬と木更津の岡准がコンビですよ。このダブルキャストに、落語をモチーフにしたストーリーというナイスな脚本にはもう脱帽ですなあ。

「タイガー&ドラゴン」について、ちょっと・・・
親を一家心中で失った虎児こと長瀬くんがやくざに拾われ、借金取りをしていました。
そこである落語家のところに借金取りに行くんですが、そこで出会った落語に魅了され、
いきなり弟子入りしちゃうのです。
それで、お互い丸く納めようと、落語を1つ教えてもらうごとに、
虎児が師匠のドン兵衛こと西田敏行さんに10万払う。
ドン兵衛はそのもらった10万で虎児に借金を返すって寸法です。
この設定のおもしろさもあるのですが、
1話1話が落語の講話をベースにストーリーが作られているのです。
「饅頭怖い」や「茶の湯」「三枚起請」といった落語のなかでも比較的ポピュラーなお話に見立てて展開していく。
そして最後に虎児が現実にあったことを落語のお話としてしゃべるというオチ。
さすがに、木更津の金子さんが演出してるだけあって人情味あふれるドラマになってます。
最後まで目が話せませんねえ。
そんでもって、岡准はドン兵衛の次男、竜二の役です。
虎と竜でタイガー&ドラゴン。
でもね、このタイトルってクレイジーケンバンドの歌のタイトルにもなってるんだけど、
この歌、IWGPのスペシャルですでに歌われてるんだよね。
って、ことは歌の方が先にあったってことかなあ?
知ってる人いたら教えて!

ということで、ヤジキタの話がまったくできていませんが、これは見てからのお楽しみってことで・・・

ところで、キムタク主演の実験的な番組「TV’s HIGH」も脚本してたんですね。ビデオ出てるんでこちらも観とかないと、です。

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原題:真夜中の弥次さん喜多さん
監督・脚本:宮藤官九郎
原作:しりあがり寿
音楽:ZAZEN BOYS
VFXプロデューサー:曽利文彦
出演:長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ
公開:2005年4月(アスミック・エース)

公式サイト:http://www.yajikita.com/
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スウィングガールズ

女優・上野樹里を観よ!

ウォーターボーイズの女性版なんてチープな見方もあるけど、ウォーターボーイズ観てないし、男のシンクロなんかに興味ないんで…
ということで個人的に、この映画の見どころはやはり上野樹里でしょう。

上野樹里は、1986年5月25日生まれ、双子座、A型、兵庫県出身ということで、現在19歳ということを踏まえたうえで解説します。

上野樹里を最初に見たのは、ハウス「フルーチェ」のCM。非常に幼い印象のかわいらしい子であったと記憶している。

その次が、犬童一心監督作品「ジョゼと虎と魚たち」で妻夫木聡扮する恒夫と池脇千鶴扮するジョゼの間に割り込む恒夫と同じ大学の女子大生・香苗を演じていた。

実はこの時点で、フルーチェの子と香苗は同一人物であったということを認識していない。

そして、その後にキムタク主演の月9ドラマ「エンジン」で、キムタクの実家が経営する児童施設に預けられている最年長の女子高生の役で登場する。

ここで先ほどの年齢についてなのだが、上野樹里は2003年12月公開の映画「ジョゼ〜」の収録時は16〜17歳であったはずである。高校生の上野樹里は、女子大学生で池脇千鶴に対抗する恋のライバルという歳相応には少し早い役をそつなく演じた。そして、逆に2005年放送の「エンジン」では19歳で高校生をきちんと演じきっている。フルーチェなんかは歳相応なのかな。

実はこの3作品に出てくる上野樹里がすべて同一人物であることを理解するには、恥ずかしながらしばらく時間がかかってしまった。それだけすべてに別々の個性ができているのである。

そんな中、またもや高校生なのだが「スウィングガールズ」では、本領発揮的な好演技がおそらく見どころである。

上野樹里という女優は、あまり目立つような美人でもないし、演技派ということでもない。常に主演ではなく、脇を固めるタイプの女優である。それで、ふと気づいたのだが、深津絵里に似てないかなあ…、なんて。深津絵里もどちらかというと、主役を張る女優でもない。でも、多くのファンを持ち、印象的な女優であるのは間違いない。

上野樹里もそういう女優に育てばいいなあ、と思う。
そんな中での初主演映画であるから、上野樹里の今後を祈るような思いでおそらく鑑賞するのだろうなと思う。
と、なぜか感傷的な解説になりました。
ちなみに「チルソクの夏」はまだ観てないし、観る予定もないです。

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原題:SWING GIRLS
監督・脚本 矢口史靖
製作:亀山千広、島谷能成、森 隆一
製作:フジテレビ、アルタミラピクチャーズ、東宝、電通
音楽:ミッキー吉野、岸本ひろし
出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、竹中直人
公開:2004年9月(東宝)

公式サイト:http://www.swinggirls.jp/
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2005年09月15日

妖怪大戦争

神木隆之介×水木・荒俣・京極・宮部の怪軍団×奇才・三池って…!!!

実はこの映画もリバイバルです。
60年代に空前の妖怪ブームを巻き起こした“妖怪シリーズ”の第2弾として、68年に公開されたものをを大胆にリメイク。その仕掛け人が雑誌「怪」の御四方、水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆき。そして監督は哀川翔のやくざシリーズやゼブラーマン、多重人格探偵サイコなど、異色作の多い三池監督であります。
そして何より主演があの神木隆之介。
隆之介扮する弱虫の少年タダシは、世界の平和を守る「麒麟送子」に選ばれたことから、人類滅亡を企む悪霊軍団に日本古来の妖怪たちとともに立ち向かっていく。
ゲゲゲの鬼太郎みたい。
それから今回の目玉のもうひとつは妖怪を演じる豪華出演陣。近藤正臣、竹中直人、忌野清志郎、阿部サダヲ、岡村隆史ら個性派キャストが扮し、菅原文太、豊川悦司ら演技派俳優が脇を固めている。

あの昔ながらの角川映画復活って感じの豪華さだけに、こけてほしくないっすねえ。
NANAに負けるな!妖怪大戦争!!

ところで、大塚英志が西島大介と一緒に裏で「妖怪小戦争」なるクレーンアニメを作ってます。一応宣伝まで。

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原題:妖怪大戦争
監 督:三池崇史
製 作:「妖怪大戦争」製作委員会
製作総指揮:角川歴彦
プロデュースチーム「怪」:水木しげる・荒俣宏・京極夏彦・宮部みゆき
製作プロダクション:角川映画
出 演:神木隆之介、宮迫博之、近藤正臣、阿部サダヲ、栗山千明、菅原文太、豊川悦司
日本公開:2005年8月(松竹)

公式サイト:http://yokai-movie.com/
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