2006年05月25日

日本沈没

21世紀の「日本沈没」を
樋口真嗣はリアルに描けるか?!


【警告】この文章には映画「ローレライ」に関するネタバレが含まれますので、読まれるときはご注意ください。

1973年に出版された「日本沈没」は、日本SF界の巨匠と言われる小松左京の原作で、400万部近いベストセラーとなった小説である。
そして、この作品を原作に東宝が映画化。「ゴジラ」を生んだ東宝だからできた特撮パニック大作として、興行収入40億円の大ヒットとなったようだ。
監督はその後「八甲田山」を描いた森谷司郎、脚本は「白い巨塔」「砂の器」で有名な橋本忍、キャスティングも豪華で、深海潜水艦・わだつみのパイロット小野寺俊夫に「仮面ライダー」でおなじみの藤岡弘、田所博士に小林桂樹、救命隊員の阿部玲子にいしだあゆみ、その他にも政府要人に、二谷英明、村井国夫、夏八木勲、極めつけは総理大臣に丹波哲郎である。

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ストーリーは、Wikipediaから抜粋。
地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇乗りの小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に伊豆沖海底に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で海面下に沈降する」というものだった。
最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる「D計画」を計画するが、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で進行していた。
相次ぐ巨大地震、火山噴火によってズタズタになっていく日本列島で、死に物狂いで押し進められるD計画。果たして日本人の運命は…。

ということで、1億の日本人のうち1千万しか生き残れないぐらいの規模の大災害で、日本列島は海に沈んでしまうという壮大なストーリーである。

この映画が、いよいよリメイクされることになった。
1999年に一度松竹が「ゴジラ」を監督した大森一樹を起用してリメイクしようとしたが、当時資金難に喘いでいた松竹としては資金調達できず断念している。

そして、結果的にこのリメイク話は元の配給会社である東宝に戻ってきた。製作には最近フジテレビに対抗して映画に力を入れているTBSが加わり、そして監督は「ゴジラ」ではなく、「ガメラ」を特撮監督した樋口真嗣が担当することとなった。

樋口真嗣は、もともとエヴァンゲリオンの庵野と仲良しで、だからアニメに造詣が深い。庵野が設立したガイナックスにも参加している。映画には「ゴジラ」の怪獣造形に携わり、特撮監督として「ガメラ」に関わる。
映画監督としては、今回が3作目。1作目はミニモニ主演のアイドル映画、2作目が「ローレライ」となる。

この樋口という監督がどのような映画を作るのかを知るためには、やはりこの「ローレライ」を観なくてはどうしようもない。ということで、ようやく観たのでそのレビュー。

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この「ローレライ」は、福井晴敏の原作で、彼は「亡国のイージス」「終戦のローレライ」「戦国自衛隊1549」と立て続けに映画化されている。原作を読んではいないが、この福井という男、ぼくの2歳上で、ガンダム世代で、冨野由志幸を神と仰ぐ新進気鋭の作家だけに、同世代のぼく的にあなどれない感じである。

その「ローレライ」だが完全に意表をつかれた。
想像していたものとはまったく異質の、近未来SFのジャンルに近い展開や設定である。いわゆる偽史物にあるオカルト的な要素も多用されている。

終戦間近の8月、広島に原爆が落とされたことで日本は壊滅の危機に陥ってた。そして次の原爆が落とされるという情報をうけ、秘密裏に隠密作戦が開始されようとしてた。作戦は、次の原爆を阻止すべく南太平洋上に浮かぶ原爆搭載機の発進基地を単独で奇襲すること。発動者は、帝国海軍の軍司令部作戦課長の浅倉大佐(堤真一)。その武器は、ドイツから接収した戦利潜水艦<伊507>で、この中には特殊兵器“ローレライ”が搭載されていた。
潜水艦の館長に任命されたのが絹見少佐(役所広司)、彼が個性の強い(さすがフジテレビジョン、これだけの役者よく集めたよなあって感じの)乗組員たちとともに最後の戦いに挑む。

しかし、話はこれから2転、3転する。
ひとつは“ローレライ”といわれる秘密兵器が実はナチスドイツの人体実験で生まれた人間兵器であり、それが年端もいかない少女であること。実は特攻隊との対比としての人型兵器をここで持ち出し、効果的で意味深なパラドックスを作っている。
そして、作戦が日本を救うどころか、日本を滅亡させるためのシナリオであったこと。
など、なかなか一筋縄ではいかない、スリリングなストーリー展開である。

肝心の戦闘シーンや“ローレライ”が映し出すレーダーのCGなども
比較的うまく仕上がっていて、日本のVFXも少しずつだが見れるようになってきた気がする。

どこかの解説にもあったが、福井の描く世界はガンダム世代よろしく、戦争状態の中の群像劇が多い。しかし、彼が右翼だの愛国心だのに傾倒しているとは思えないし、この「ローレライ」にしても、見方によれば戦争の残酷さを描ききれていると思う。

“ローレライ”の少女パウラは、多くの死に直面することにより精神的なダメージを受ける。そのため、最後の戦いのときには無血の戦いに挑み勝利する。死や殺戮がきちんと悪として描かれていることに、ぼくはこの映画を評価したいと思う。

まあ、突っ込みどころは結構あって、
ツマブッキーのいつものウブさ加減とやっぱりパウラもってっちゃうあたり、いい役者です。
でも、ツマブッキーの親友の佐藤隆太の死は必要だったけど、殺し方はいただけなかった。
それに比べギバちゃんの殺し方はイタイけどかっこよかった。
ピエール瀧は微妙な感じでしたね。
あと、パウラ役の香椎由宇はドイツ人を祖母を持つクオーターってことですが、実際はアメリカ人を祖父に持つクオーターなんだそうです。

ということで、話は元に戻って「日本沈没」。
この「ローレライ」の完成度でいけば、本作もあなどれないと思う。
ただVFXがどこまでリアリティを持てるかは微妙かもしれない。
今回の配役は、小野寺俊夫に草なぎ剛、田所博士に豊川悦司、阿部玲子に芝咲コウ、総理大臣に石坂浩二といった面子。
草なぎと柴咲は「黄泉がえり」以来だがが、きちんと絡むのは初めてじゃないかな。「黄泉がえり」もどんでん返しがとてもよく、阿蘇のロケもよく、秀逸な作品だった。豊川悦司の田所博士は、むむむ…だが、変人という意味でははまるかもしれない。
阪神大震災や中越地震、福岡西方沖地震など、比較的大きな地震を立て続けに経験し、災害に対するリアリティを植えつけられた日本人にとって、今回の「日本沈没」は30年前よりもかなりリアルに感じることのできる環境にある。
だからこそ、映像にしろ演出にしろリアルさが要求されるのは間違いない。
これらの製作陣、出演陣でどこまでできるのか…

だからこそ監督である樋口真嗣の力量が試されている。

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原題:日本沈没
監督:樋口真嗣
プロデューサー:中沢敏明
原作:小松左京
脚本:加藤正人
音楽:岩代太郎
特技監督:神谷誠
特技統括:尾上克郎 
出演:草なぎ剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博、石坂浩二
日本公開:2006年7月(東宝)

公式サイト:http://www.nc06.jp/
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2006年04月04日

堤ワールドのまとめ

最近、堤幸彦がなんだか精力的に監督業に勤しんでる気がする。

29年前、謎のサイレンの音と共に一夜にして全島民が消失するという
未曾有の怪事件が起きた夜美島(やみじま)。事件は未解決のまま、
いつしか闇に葬り去られた・・・
というプロローグから始まるゲームソフト「サイレン」
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原題:サイレン FORBIDDEN SIREN
監督:堤幸彦
脚本:高山直也
音楽:配島邦明
出演: 市川由衣、森本レオ、田中直樹、阿部寛
日本公開:2006年2月(東宝)
公式サイト:http://www.siren-movie.com

製作総指揮も買って出た渡辺謙が若年性アルツハイマーを演じる、
荻原浩原作の「明日の記憶」
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原題:明日の記憶
監督:堤幸彦
エグゼクティブプロデューサー:渡辺謙
原作:荻原浩
脚本:砂本量、三浦有為子
音楽:大島ミチル
出演:渡辺謙、樋口可南子坂口憲二、吹石一恵、、木梨憲武、及川光博、渡辺えり子、香川照之、大滝秀治
日本公開:2006年5月(東宝)
公式サイト:http://www.ashitanokioku.jp/

夢枕獏原作で野生時代からファミ通へと意外な連載継続をしている
天野喜孝がキャラクターデザインを務める「大帝の剣」
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原題:大帝の剣
監督:堤幸彦
原作:夢枕獏
キャラクターデザイン:天野喜孝
出演:阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎
日本公開:2006年秋(東映)
公式サイト:http://www.taitei.jp/

そして言わずもがな劇場版第2弾「トリック」
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原題:トリック 劇場版2
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
音楽:辻陽
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ
日本公開:2006年6月(東宝)
公式サイト:http://www.trick2.jp/

これらは昨年から今年にかけて彼が手がけている作品である。
ついこないだ「恋愛寫眞」を観たが、松田龍平がとてもかっこよく、
広末涼子のかわいさよりもよかった。
演出も堤ワールドを所々見せながらもきれいな作品に仕上げていた。
ただ「溺れる魚」でもそうだけど、
銃撃シーンだけはいつ見ても解せない。
なんであんな、マンガ的というかテレビ的な安っぽい演出をするのか、
あれさえなきゃ“秀逸な”という形容ができたのに。

「池袋ウエストゲイトパーク」「ケイゾク」「トリック」にしても
テレビ的なサイズからあまり出たがらない堤ワールドなのだが、
今回精力的に創出される作品群はちょっと違うように見える。

「サイレン」は、音を文字通りキャスティングして描かれる異色ホラー。
「明日の記憶」は、ある意味「博士の愛した数式」に対抗するようなヒューマンドラマ。
そして「大帝の剣」は「陰陽師」を彷彿とする夢枕獏ワールドのSF時代劇アクション。

どれも堤ワールドにはあまりなかったような種の作品である。
唯一だから「トリック」も気休めにやるのかな、って感じですね。

俄かに堤ワールドが楽しみな1年になりそうだ。
この勢いでぜひ「池袋ウエストゲートパーク」「ケイゾク」も復活させてほしいものだ。
posted by Kadwaky悠 at 00:26| ロサンゼルス ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

フライトプラン

母の強さを実感できる映画・・・であってほしい

ようやく観ました「フォーガットン」
"シックスセンス以来の衝撃的スリラー"というキャッチコピー。
予告編もよくできていて、みんなスケール大きなサスペンスを期待したと思う。

しかし、観れば観るほど「]ファイル」
それだけはやめて、と心で叫ぶも、展開はそっちの方向に突き進んでいきました。

そして、結局「母強し、母恐るべし」という結論ということで・・・

ところで、この作品なんかに似てるね、って一緒に観てたおふくろがポツリ
確かに似てるね「フライトプラン」に。
そういえば、ジュリアン・ムーアとジョディ・フォスターもなんとなく似てるね。
「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」では2代目クラリスを演じたぐらいですからねえ。

その「フライトプラン」
飛行機という密室で起こるサスペンス。
ここでも母親が子供を捜すという設定。
さらに機内にいる誰一人として彼女の子供を見ていない。
まったく同じじゃないですかあ。

簡単にストーリーを確認。
夫を突然の事故で亡くし深い悲しみに暮れる航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)。
彼女は夫の遺体を引き取り、娘のジュリアと共に飛行機で帰国していたのだが、
飛行中の機内でジュリアが忽然と姿を消してしまう。
しかし乗客はおろか乗務員の誰一人としてジュリアを見た者はいない。
さらに搭乗記録すらも存在しないことがわかり、
さらにさらに、ジュリアは夫と一緒に亡くなっていたということがわかる。
すべては精神的ショックが原因の妄想だった。
しかしカイルはジュリアがいたことを信じ、彼女を取り戻すためひとり機内でジュリアを捜す。

ただレビューを見る限りでは、なんだかオチがわかっちゃてる分つまらないんだけど、
ある意味、「フォーガットン」とどっちがオチ的にちゃんとオチてるかを見比べるのもいいかも。

それと、今回のみどころはジョディ・フォスターの演技だと思う。
娘を失いヒステリックに機内を右往左往するジョディの演技は必見のようです。

とにかくジョディ・フォスターが好きなら観るべき。
ぼくもビデオで観ます。

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原題:FLIGHTPLAN(フライトプラン)
監督:ロベルト・シュヴェンケ-
製作総指揮:ロバート・ディノッツィ、チャールズ・J・D・シュリッセル
脚本:ピーター・A・ダウリング、ビリー・レイ
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演: ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン
日本公開:2006年1月(ブエナビスタ)
posted by Kadwaky悠 at 02:14| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(6) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

アンジェラ

ベッソンの新作はラブストーリー

リュック・ベッソンの新作がようやく公開される。ミラ・ジョヴォビッチ主演の「ジャンヌ・ダルク」以来6年ぶりということで、そんなに監督業から離れてたんだあ、と逆にびっくりである。

今回の作品は完全極秘で進行していたらしく、だから遠く日本には情報はほとんど入ってこなかったのでしょう。せんだって「アーサー」という人形アニメを製作か・・・なんてニュースが出たぐらいですから。

リュック・ベッソン監督の作品はおそらく「グランブルー」が最初だと思う。エリック・セラの音楽が壮大な地中海の映像と相俟って、なんともいえない感動を呼び起こした。ジャック・マイヨールというその当時リヤルな神秘人を主題とした作品というのにも引き込まれた。

その後「ニキータ」「レオン」を見て、若かりし頃の(なんて言ったら怒られるかな)美少女ナタリー・ポートマンに完全惚れた、と同時にジャン・レノにも惚れた。

そうしてほどなくベッソンの虜となったぼくは、「フィフス・エレメント」で頂点に達してしまう。一度観た映画をもう一度連続で観るなどという行為は、子供の頃はよくやったが、この歳ではありえない。そんなことをさせてしまう映画であった。時間が一瞬に過ぎてしまった感じで、あれからビデオも即効買いし、いったい何回観たことか…

「ジャンヌ・ダルク」は逆にすごく哀しい作品だったが、ジョヴォビッチがかっこよくてよかった。バイオ・ハザードのジョヴォッチより好き。

話を「アンジェラ」に戻そう。
今回はラブストーリーということで、これまでのアクション物とは違い、どちらかというと「グランブルー」のノリになるのだろうか。

ストーリーは、主人公が2日後には殺されるかもしれない身の上に悲観して、橋の上から投身自殺を図ろうとしたとき、突然なぞの美女が現れ、代わりに身を投げる。そんなありえないような出会いから、二人は恋に落ちていく。

のだろうというお話。これだけの情報では憶測しか語れないが、このタイトルにもなっている「アンジェラ」というなぞの美女の正体、また2日後に殺されるかもしれない主人公の身の上などがストーリーの鍵を握るんだろうけど、秘密裡に製作が進行していたのだから、ナイトシャマランよろしくラストのどんでん返しも期待しなくもない。

しかしながら、すでにプレミア公開されて、かなりの酷評をされているらしく、むむむ…
ただまあまだ情報が少なすぎるので期待して待ちたいと思います。

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原題:Angel-A(邦題:アンジェラ)
監督・製作・脚本:リュック・ベッソン
撮影:ティエリー・アルボガスト
音楽:アンニャ・ガルバレク
出演:ジャメル・ドゥブーズ、リエ・ラスムッセン、ジルベール・メルキ、セルジュ・リアブキン
日本公開:2006年5月(アスミック・エース)

公式サイト:http://angel-a.jp/
posted by Kadwaky悠 at 14:51| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

ファイトクラブ

ただの殴り合いの映画ではなかった・・・

最新作が待たれる監督のひとりであるデビット・フィンチャーであるが、この人の作品でただひとつ観てないのが「ファイトクラブ」である。
ブラッド・ピットが殴り合いをする映画?ぐらいにしか思ってなかったので、
まだ観てないが機会があればぜひ観たい映画である。

ところで、このデビット・フィンチャーって人は、1992年に「エイリアン3」で監督デビューをしている。「エイリアン3」と言えば、リドリー・スコット、キャメロンと巨匠級がシリーズを監督してきただけに、このフィンチャーは大丈夫かなって感じだったが、実はこの人、ILMにいた経験を持っている。結構意外である。「エイリアン3」もなかなかよかった。まあ変な設定になってたけど、リプリーの最後は泣けた。・・・この後、4へのつなげ方はかなりキテマス。

その後、1995年に「セブン」、1997年に「ゲーム」と来るわけだが、
「セブン」にしろ、「ゲーム」にしろ、最後でなんかやられたって感じだが、対照的ではあるにしろ、鑑賞者に対する裏切りはこの人の持ち味なのかもしれないと思った。
それに比べると、パニックルームはいまいちだったが・・・

そんな流れの中で、ぼくの中ですっぽり抜けてしまった「ファイトクラブ」である。
ストーリーはというと、不眠症のジャック(エドワード・ノートン)が、自宅が火事にあったことで謎の男タイラー(ブラッド・ピット)と出会い、タイラーに導かれるまま、謎の秘密組織「ファイト・クラブ」にはまっていく。そこはただ殴りあいだけがすべての組織。

と言われてもまたしてもよくわかりません。
でも、ブラピとまたコンビ組んでやってるので自然と期待してしまう。
きっと素敵な裏切りを演出してくれることでしょう。

ところで、ぼくがブラピ出演作で一番好きなのは、テリー・ギリアムの「12モンキーズ」です。

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原題:FIGHT CLUB(邦題:ファイト・クラブ)
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:チャック・パラニューク
脚本:ジム・ウールス
音楽:ザ・ダスト・ブラザーズ
出演:エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム=カーター
日本公開:1999年12月(20世紀FOX)
posted by Kadwaky悠 at 15:54| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(3) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

ヒストリー・オブ・バイオレンス

クローネンバーグってあんま観てないんだね・・・

デヴィッド・クローネンバーグの作品との出会いは、実に唐突ではあるが素敵な出会いだった。
天神・親不孝にひっそりとあるシネテリエ天神で上映されていた「裸のランチ」を観た。
ちょうど上映最終日ということでか、満席状態だったのだが、なんとか座れた。
なぜこの映画を観ようと思ったのか、よく覚えていない。
「ザ・フライ」さえ観たことのない自分がクローネンバーグを知る由もなく、
ただ当時ウィリアム・バロウズを含めこの手のサイケな作家にすごく興味を持ってたのは事実だ。しかし、オープニングで目にした事実に自分がここにいる必然を感じた。

「字幕翻訳 中沢新一」

まさに細野晴臣から、代ゼミの現国講師の菅野先生から、と立て続けに繋がった中沢新一がまたしてもこんなところで繋がってしまった・・・
ぼくの中で、予期せぬ興奮がこの作品の中にすり込まれてしまったのだ。
作品もロボコップで知られるピーター・ウェラーの怪演とクローネンバーグらしいクリーチャーの活躍で、ぼく的には申し分のない作品に仕上がっていた。

そんなクローネンバーグだが、その後観た作品は「イグジステンズ」だけ。ジュード・ロウ主演でVRゲームが主設定とあってまあいいかなあと。ただ全体的に娯楽作品としてはよくできてるんだけど、まとまりすぎてて「裸のランチ」のような難解さはなかった。

そして、他の作品は、というとすべて観れないのです。
危険な暴走運転で交通事故を起こすことにより性的興奮を得ようとする「クラッシュ」(今回のオスカー作品賞とは違うよ、念のため)をはじめ、ホラーやスプラッターぽいのが多いんでダメなんだよなあ。
唯一「スパイダー」は観てみたい気がしますが・・・

そんな中で、おそらく観ることのない今回の作品「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
平穏な暮らしが一変し暴力に変わっていく。すごく痛そうな作品です。
今回のお話は、ヴィゴ・モーテンセン演じる主人公が平和な暮らしをしていたんだけど、経営しているダイナーに強盗が現れ、それを主人公が倒してしまい一躍有名人に。しかし、彼には強盗を一撃で倒してしまえるほどの過去を持っていて、この事件をきっかけに彼の過去が暴かれていく、ていうか暴力的になっていくんだろうなあ・・・

観てみたい気もするが、たぶん観ないんだろうなあ。
ということで、誰か観た人レビューしてください。

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原題:A HISTORY OF VIOLENCE(邦題:ヒストリー・オブ・バイオレンス)
監督・製作:デヴィッド・クローネンバーグ
原作:ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロック
脚本:ジョシュ・オルソン
音楽:ハワード・ショア
出演: ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート
日本公開:2006年3月(ムービーアイ)

公式サイト:http://www.hov.jp/
posted by Kadwaky悠 at 19:00| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

ディズニー×アンドリュー・アダムソンの和解作?

実はすごく気になってます、ナルニア国物語。
誰もがロード・オブ・ザ・リングの二番煎じと感じてると思いますが、
ROTRをまだ見てないぼくとしては、ナルニアの方がなんだか魅力的。
指輪物語はあまりにも有名な童話ですが、ROTRはすごくダークな、
殺し合いのシーンがあまりにも多かった。ファンタジーというよりも戦争アクション。
そんなイメージを予告編までの映像で感じた。

それに対して、ナルニアは主人公が子供たちだけあってもろファンタジー。
なおかつライオンが王様なんていう設定はまさにファンタジー。
予告編だけみて、あっ観なきゃって感じました。

それで、なんでかなあ、って思ったら
なーんだ、監督があのシュレックのアンドリュー・アダムソンですよ。
ちなみにシュレックは日本語吹替でぜひご覧ください。
浜ちゃんの関西弁シュレックは、どハマリです。

さらには、ディズニー映画である、なんだか安心感ありますね。
アンドリュー・アダムソンがディズニーと和解したことはとてもよいことです。どちらも好きなぼくは仲良くしてもらえれば、さらに良いものができると信じてます。

ところで、この原作はC・S・ルイスの名作ファンタジー小説であります。本作は全7巻におよぶ壮大な物語で、その第1章だそうです。

ひょんなことから不思議な生きものたちが暮らす異世界へと迷い込んでしまった4人の子供たちが繰り広げる冒険の物語をイマジネーション豊かに描くってとてもワクワクなストーリーですが、場合によってB級で終わりかねないストーリーです。

第二次世界大戦下のイギリスで、ペベンシー家の子どもたち、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人の兄弟姉妹が、ロンドンの空襲を逃れ、田舎のカーク教授のもとに預けられます。つまりは疎開ですね。
子供たちは古くて広い教授の屋敷が珍しいわけですが、探索していた末っ子のルーシーは、空き部屋で大きな衣装ダンスを見つけ、何かに導かれるようにその奥へと進んでいきます。
そして、気づくとルーシーは雪に覆われた森の中に立っていました。そこは、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国ナルニア。偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていました。ナルニアの住人たちはひたすらにアスランの帰還を祈り続けていました。
やがてペベンシー家の4人の幼き子どもたちは、この国の運命が自分たちの手に託されたことを知るのでした…。

というお話だそうです。

とにかくROTRなんかよりも観たい映画です。
観たら7章まで観ちゃうんだよなあ・・・

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原題:THE CHRONICLES OF NARNIA: THE LION, THE WITCH AND THE WARDROBE
(邦題:ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女)
監督・製作総指揮・脚本:アンドリュー・アダムソン
原作:C・S・ルイス
クリエイティブスーパーバイザー:リチャード・テイラー
出演:ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー
日本公開:2006年3月(ブエナ・ビスタ)

公式サイト:http://NARNIA-jp.com
posted by Kadwaky悠 at 23:54| ロサンゼルス ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月09日

ダ・ヴィンチ・コード

ハワード×ハンクス 話題のミステリーをどう料理する?!

原作もまだ読んでませんが、この作品をまったく情報なしで見たい気もする。
宗教的な問題で賛否両論出てたり、ルーブル美術館の撮影許可がおりないかもとか、
製作中もいろいろと話題になっていましたが、でもなかなか全容が見えてきません。
かなり難解なミステリーだとか・・・

ところで、ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演というこのタッグは、
「アポロ13」以来ですか。
84年のトム・ハンクスの記念すべきデビュー作である、
ディズニーの人魚姫のお話「スプラッシュ」以来3本目と意外に少なかった。
でも、この二人ならなにかやらかしそうな期待感はあります。

さらには、脚本が「ビューティフル・マインド」でオスカーに輝いたアキヴァ・ゴールズマンということで、こちらも期待大です。特に今回の作品は、原作がかなり難解にして傑作である分、脚本が非常に大事だといえるでしょう。

周知の通りとは思いますが、あらすじを一応eiga.com(http://www.eiga.com)から引用しときましょう。

閉館後のルーブル美術館で館長ジャック・ソニエールが何者かに殺されるも、彼は死の直前に暗号を残していた。その暗号を解読するためにハーバード大学の象徴学者ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が呼び出されるが、そこには2000年に及び、秘密結社によって隠されていた驚くべき秘密があった。

ということで、ようわからん。原作を読んでいってもいいのだが、どうしても見比べてしまうんで、今回はあえてなにも見ずに行きたいと思います。

ところで、ジャン・レノはどうなのだろうか?

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原題:THE DA VINCI CODE(邦題:ダ・ヴィンチ・コード)
監督:ロン・ハワード
製作総指揮:トッド・ハロウェル
原作・製作総指揮:ダン・ブラウン
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
音楽:ハンス・ジマー
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ、ジャン・レノ、ポール・ベタニー
日本公開:2006年5月20日(ソニーピクチャーズエンターテインメント)

公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/
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2006年02月18日

Mr.&Mrs.スミス

二コール・キッドマンよりジョリーがいい〜(ブラピ談)

ブラピとアンジェリーナ・ジョリー(長いけどどうにも略しにくい)
が共演する「ミスターアンドミセススミス」というハードアクションラブストーリーで、
スミス夫妻は実はお互い殺し屋だったことを知らずに結婚したけど、
なんでかお互いで殺しあわないといけなくなっちゃった、っていうお話。

ここで想起するのは、マイケル・ダグラスの「ローズ家の戦争」ですかね。
でもアクションはこのときよりもかなりハード。
だって殺し屋だから兵器なんかもたくさん出てくるみたいです。

なかなか楽しみな一品ですが、
もともとこのミセススミス役はニコール・キッドマンだったとか。
このハードアクションニコールも見てみたかったけど。
でもプラピはジョリーじゃないと出演しなかったかもといううわさもあり、
そんなうわさの中、芸能ニュースではジョリーのおなかにブラピの子供が疑惑!
なんだか外人さんにはついていけませんなあ。

ちなみに、監督は「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン。
ということで、アクションやサスペンス表現にはかなり期待できそうですなあ。

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原題:MR. AND MRS. SMITH(邦題:ミスター&ミセス スミス)
監督:ダグ・リーマン
製作総指揮:エリック・フェイグ
脚本:サイモン・キンバーグ
音楽:ジョン・パウエル
出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー
日本公開:2005年12月(東宝東和)

公式サイト: http://mr.smith-john.net/
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2006年02月07日

ミュンヘン

スピルバーグが語りたいこと

スピルバーグが宇宙戦争とインディージョーンズの間で作ったと
おそらく語られることになる社会派映画「ミュンヘン」

スピルバーグは結構唐突にこういう映画を作る。

1985年にその3年前に「E.T.」でハリウッドのトップ監督に躍り出たスピルバーグが、
黒人差別と女性差別の二重苦の中で自分の道を生き抜く女性を、
ウーピー・ゴールドバーグ主演で描いた「カラーパープル」。

1987年には、SF作家J・G・バラードの自叙伝的小説を原作に、
太平洋戦争の中の上海で両親とはぐれてしまった男の子が、
日本軍の収容所で次第に大人になっていく「太陽の帝国」。
日本軍人役に、伊武雅刀、ガッツ石松、山田隆夫(笑点の座布団持ってって山田くん)が
ナイスな役回りを演じています。

そして、オスカー受賞作で今回同様ユダヤ人をテーマにした「シンドラーのリスト」、
カラーパープルよりもさらに古い奴隷制度をテーマとした「アミスタッド」、
ノルマンディ上陸作戦をテーマとした「プライベート・ライアン」

こういった社会派の映画をスピルバーグは、
SFやファンタジーやアクションといったジャンルに隠れながら
そつなくやっちゃうのである。

そうして、今回もトリノオリンピックを目の前に、
それもハマスの問題が浮上した非常にタイムリーなときに、
このユダヤ人に起きた悲劇の事実をスピルバーグはそれこそ命がけで作ってしまったのだ。

イスラエルとパレスチナの問題は、
あまりに根が深く複雑すぎる問題であるから
ここであえて多くを語らないが、

オリンピックという平和の祭典で、この2国間で起きたテロ事件は、
誰かが語ってあげなくてはならない問題だったのだろう。
それをスピルバーグがあえて自らに課したのは、
やはりユダヤ人としての誇りなのか責務なのか・・・

それはどちらにしろ、
この作品はおそらくスピルバーグが渾身の思いを込めて作った作品だと思う。
だからこそスピルバーグが語ろうとするこの映画の伝えたいことを、
ぼくはきちんと聞かないといけないと思う。

ミュンヘン.jpg

原題:MUNICH(邦題:ミュンヘン)
監督・製作:スティーヴン・スピルバーグ
製作:キャスリーン・ケネディ、バリー・メンデル、コリン・ウィルソン
原作:ジョージ・ジョナス
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ 
出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズ
日本公開:2006年2月(アスミック・ユース)

公式サイト:http://www.munich.jp/
posted by Kadwaky悠 at 00:16| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(4) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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