2006年02月04日

THE有頂天ホテル

奥さんがいいんです・・・きっと

日本の映画界がにわかに元気になった。
というよりもハリウッドがいまダメなんだけどね。

だから、そういう意味じゃこれまでハリウッドの陰で表に出れなかった
傑作が見れる機会が増えたともいえる。

これは、日本映画界にはナイスなタイミングです。
このハリウッド低迷期にいかに表舞台で目立つか・・・

そういう意味では、韓国なんかはとても貪欲です。

と、前置きはこれぐらいにして、そのにわかに元気になったように見えている
日本映画界において、本当に元気な監督がまたやってくれました。

それが「The有頂天ホテル」です。

ホテルで起きた群像劇の2時間をそっくり映画にしました。
って、これって「24」と同じパターン?
まあ、ちょっと違うけどね。
でも、この豪華出演陣が畳み掛ける2時間はある意味そうかも。

ところで、三谷幸喜さんなわけですが、
ぼくがこの人を認める唯一にして最大の理由は、
奥様が小林聡美だからです。

小林聡美と言えば、17歳のとき大林信彦監督の「転校生」で
尾美としのりと人格が入れ替わり、男役をそつなく大胆に演じたわけです。
その後も、多くの映画やドラマで主役ではないが、
重要な脇役として出演しています。
ぼく的には、樹木希林の再来といった感じでいつもダブるんですが・・・

ということで、とても大好きで素敵な女優さんである小林聡美を奥さんに持つ三谷幸喜は、
だからぼくはきっと才能のあるいい監督だと言うことです。

話はそれましたが、その三谷幸喜の監督作品といえば、
「ラヂオの時間」「みんのいえ」・・・あれ、これだけだっけ。
というかどっちも観てません。

「竜馬の妻とその夫と愛人」や「笑の大学」は脚本だけだったんですね。
まあ、三谷さんといえば「古畑任三郎」ですから。

彼の作品はそれがすべてです。そこに結局は集約されるのです。

それでも、「HR」なんかは、まだ録画という技術のなかった時代の
ドラマのやり方を再現し、演劇的なドラマを演出。

「新撰組!」では、NHK大河ドラマも枠にとらわれない斬新な脚本を書きました。
まあNHKはついていけなかったみたいだけど・・・

そんな三谷幸喜の万を辞しての作品です。
ぼくはきっとビデオで観るね。ごめんけど・・・

ということで、楽しみにしてます。

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原題:THE有頂天ホテル
監督・脚本:三谷幸喜
製作:亀山千広、島谷能成
音楽:本間勇輔
出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダギリジョー、角野卓造、寺島進、川平慈英、石井正則、原田美枝子、唐沢寿明、津川雅彦、伊東四朗、西田敏行
日本公開:2006年1月(東宝)

公式サイト:http://www.uchoten.com/
posted by Kadwaky悠 at 01:39| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(3) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月02日

カンフーハッスル

ありえねえ〜待望の第2弾!

そういえば、何か観てない映画があったんだよなあ…
ってずっと思っていたのですが、ようやく思い出しました。

それが「カンフーハッスル」でした。
チャウ・シンチーが「少林サッカー」に続いて世に送り出した更なる際物です。

今回は、前回以上のありえないおバカカンフーとそれに伴うさらにありえねーキャラがぞくぞくと登場するようであります。

少林サッカーを観た時の感動というか驚きは確かにすごかった。
だってもう漫画っすよ、漫画。
それをチャウ・シンチーひとりでやっちゃってるあの感性っていうか実力にたまげた。
ここまでのおバカはミスターブー以来かもと思いつつ、
しかしながら映像の完成度の高さにはおバカを超えてるところがあります。

そんなチャウ・シンチーがパワーアップして、カンフーの王道で挑戦しています。
またこの映画には、多くのカンフー映画やハリウッド映画のオマージュがちりばめられており、チャウ・シンチーのカンフーや映画への愛が多く刻まれています。
だって原題はそのままずばり「カンフー」ですから。

そして、さらにはおバカさ加減を前回を上回る迫力で見せてくれることを期待したいと思います。

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原題:KUNG FU (邦題:カンフーハッスル)
監督・脚本・製作・主演: チャウ・シンチー
製作:ジェフ・ラウ、チェイ・ポーチュウ
脚本:ツァン・カンチョン、ローラ・フオ、チャン・マンキョン
音楽:レイモンド・ウォン
出演:ユン・チウ、ユン・ワー、ドン・ジーホワ
日本公開:2005年1月(ソニー・ピクチャーズ)

関連サイト:http://www.sonypictures.jp/homevideo/kungfuhustle/index.html
posted by Kadwaky悠 at 19:05| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月26日

ドラえもん のび太の恐竜 2006

あの感動を新声優陣で再び!!

日本の漫画界で手塚治虫に継ぐ漫画家はやはり藤子不二雄です。誰がなんと言おうと。ぼくのひとつ前の世代は手塚さんを神様としていましたが、ぼくの世代は藤子不二雄、石森章太郎(石ノ森章太郎)、赤塚不二夫というトキワ荘世代となります。ドラえもんをはじめ、石森章太郎のサイボーグ009、仮面ライダー、赤塚不二夫の元祖天才バカボン、ひみつのアッコちゃんなど、今の世代でも通用する少年少女漫画やアニメが創出された時代です。

そんな中で、ドラえもんはテレビ放送からマンヲジシテ、東宝アニメの看板として登場します。当時はやはり東映マンガ祭りという、学期ごとの長期休みに合わせて行われる東映のアニメ映画フェアがメインでした。

当時の映画は、同時上映が当たり前で基本2本立てでした。そんな中で東映マンガ祭りは3本立て、4本立てと、まさにお得感いっぱいのアニメフェアでした。「長靴をはいた猫」なんてありましたかねえ。

そういう時代で、まだ東映アニメ全盛の中、東宝は「ドラえもん」をぶつけてきたのです。それが1980年公開の「のび太の恐竜」でした。藤子不二雄の書き下ろし長編作品で、のび太とピー助との切ない友情というか愛情は、誰にでも感動を呼びこんだはずです。

このとき10歳だったぼくも映画館で涙しました。途中、ドラえもんのテーマが流れたときは、映画館で大合唱が起こったことを今でもよく覚えています(ちなみに同時上映は「モスラ対ゴジラ」でした)。

それまでのテレビで見るドラえもんとは一味も二味も違う、すごく感動的な作品に仕上がっていました。そして、それが毎年恒例となり現在25作品にも及んでいます。

そして25周年となって、声優陣もガラッと替わって新生ドラえもんの映画第一弾を、「のび太の恐竜」のリメイクというのは、なんとも郷愁に浸ってしまいます。25年ぶりに大人となったぼくでさえ、あの感動を再び味わいたくなります。

それだけ「のび太の恐竜」は特別なドラえもん作品なのです。

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原題:ドラえもん のび太の恐竜 2006
公開:2006年3月(東宝)

公式サイト:http://dora2006.com/

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posted by Kadwaky悠 at 22:28| ロサンゼルス 🌁| Comment(1) | TrackBack(6) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

ALWAYS 三丁目の夕日

日本のVFX界は山崎貴がなんとかしてくれる

映画館でチラシを見て、映画の内容と監督とがぜんぜん結びつかなかった。
原作の「三丁目の夕日」といえば、西岸良平がビックコミックオリジナルで連載している、古き良き日本を舞台としたほのぼのとしたアットホームなマンガである。

そんなマンガを原作とする映画に、「ジュブナイル」や「リターナー」といったVFXバリバリの映画を手掛ける山崎貴がなぜに…と、だれもが疑問符を頭に抱えただろう。

しかし、予告編の映像で現れる建設中の東京タワーという意外な代物を目にしたとき、怪獣映画ゴジラの出現にも似た驚きを感じた。

山崎貴はこの映画で昭和33年の完成を間近に控えた東京タワーの袂の、東京の下町を完全再現してしまおうとしたのである。そして、それはおそらく成功したと思う。

今回の出演陣もかなり良い配役となっている。
特に、少年少女の顔がかなりよい。昭和30年代という時代を背景描写だけでなく人間たちもきちんと描ききっていると思う。もたいまさこもいいすね。吉岡も変な作りこみしてるけど案外いいと思う、彼だけに。堤真一も薬師丸ひろ子もきちんと脇を固めてます。

まあ予告編だけなので、なんとも言えませんが、でも予告編だけで感動しちゃいました(それも音声なしで)。それってある意味すごくない?
日本のVFXって、怪獣や妖怪やヒーローもあるけど、こういう静的な使い方がいいかも。「ピンポン」の曽利文彦監督もそんなとこありますしね。
というわけで、映画館できちんと観たい映画です。

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原題:ALWAYS 三丁目の夕日
監督・脚本・VFX:山崎貴
エグゼクティブプロデューサー:阿部秀司 、奥田誠治
原作:西岸良平
脚本:古沢良太
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ、薬師丸ひろ子
公開:2005年11月(東宝)

公式サイト:http://www.always3.jp/
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メゾン・ド・ヒミコ

観ル気ナカッタケド、細野さんだからなあ…

ゲイのための老人ホームを舞台に、田中泯扮する癌で余命幾ばくもないゲイの父親とオダギリジョー扮するその若い恋人、そして柴咲コウ扮するゲイの父の娘の3人を中心としたヒューマンドラマ。

監督の犬童一心と脚本の渡辺あやが「ジョゼと虎と魚たち」に続いてのコンビとなる。
「ジョゼ〜」は観たけど、今回ゲイだしなあ…と思ってあまり興味の対象にはしていなかったのだけれど、音楽担当を観てどきり。細野さんじゃあ〜りませんかあ〜。

細野晴臣、まあ言わずと知れた音楽家ですが、あまり知られてなかったりして。
はっぴいえんど、YMOと激動の音楽シーンで常に一歩前で牽引役を務めてきたお人です。松本隆や松任谷正隆、坂本龍一などの陰でいい仕事してきたんですよ。

そんな細野さんは、映画音楽も実は結構そつなくこなしてらっしゃいます。
1974年の高橋洋子主演「宵待草」が最初で、この頃はティンパンやってた頃ですね。それから北原佐和子主演の「夏の秘密」これはよく知らないです、ごめんなさい。
そして、NHKの人形劇「三国志」のテーマ曲を手掛けて(これYENレーベルなんだよね)、アニメ「銀河鉄道の夜」「源氏物語」、「ウンタマギルー」の高嶺剛監督の沖縄映画「パラダイスビュー」、巨匠・吉田喜重監督の「人間の約束」、ビートたけし企画・主演「ほしをつぐもの」と畳み掛けるように映画音楽やってます。同時に、CMや国際イベント(ユニバーシアード福岡大会など)いろんなことやってんですよね。

細野さんの音楽は映画食っちゃうぐらいいいんです。「源氏物語」なんてその最たるもの。音楽が良すぎて映像がついていけてない。「ほしをつぐもの」なんかはそのファンタスティックなストーリー設定とビートたけしの演技とで妙にハマってました。

ただ、「パラダイスビュー」がまだ観れてないんです。これ細野さん出演もしてるのに、レンタルショップ探してもどこにもない。誰かどこで借りれるか教えてください。

ということで、そんなことにならないためにも、メゾン・ド・ヒミコは観といた方がいいかも…

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原題:メゾン・ド・ヒミコ
監督:犬童一心
プロデューサー:久保田修、小川真司
脚本:渡辺あや
音楽:細野晴臣
出演:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯
公開:2005年8月(アスミック・エース)

公式サイト:http://himiko-movie.com/
posted by Kadwaky悠 at 22:02| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月21日

V FOR VENDETTA

あの兄弟が還ってきたのか?!

最近はハリウッドもネタ切れになってしまったかのように、日本映画や漫画のリメイクなんかがはやったり、アメコミの映画化が横行している。

そんな中で、これもアメコミが原作。ジョニー・デップ主演の「フロム・ヘル」、ショーン・コネリー主演の「リーグ・オブ・レジェンド」の原作者でもあるアラン・ムーアが、第2次世界大戦でドイツが勝利したという偽史をモチーフに、イギリスを舞台にファシズムによって管理されたロンドンでの政府とレジスタンスとの戦いを描いているようだ。ナタリー・ポートマンがヒロイン。そして、なによりあの「マトリックス」のエージェント・スミスことヒューゴ・ウィーヴィングが奇妙な仮面をつけた「V」というキャラクターを演じている。

製作陣を見てもらえればおわかりのように、マトリックス・ファミリーが作っている。ウォシャウスキーは今回は製作、脚本を担当。ジョエル・シルバーも製作に加わっている。そして、監督は「マトリックス」や「スターウォーズEP2,3」の助監督をしているらしい。そんな彼の初監督作品とのこと。

ただ今回ロンドンのテロで、延期となったため作品的にもウォシャウスキー兄弟の方向性を継承できるのか、ちょっと不安ですねえ。
とにかくマトリックス以来、沈黙していたこの兄弟がマトリックスのスタッフを使ってまたもややらかすんだから、とにかく観とかないとって感じでございます。
来年が楽しみですなあ。

ところで、コンスタンティンは一見マトリックスかと思うかもしれないが、中身は似て非なり。観てないけど観なくていいと思う。スピード感が違いすぎる。ぬるいらしいよ。それはせておき、まだ「バウンド」を観ていないことに気づきました。それから、脚本を担当している「暗殺者」は監督が「リーサル・ウェポン」のリチャード・ドナーで、製作にジョエル・シルバーが参加しているから、こちらもちょっと観といた方がいいのかなあ。
ただ、スタローンとバンデラスの2ショットがなんかなあ、って感じですけどね。

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原題:V FOR VENDETTA(邦題:未定)
監督:ジェームズ・マクタイグ
製作・脚本:ウォシャウスキー兄弟
製作:ジョエル・シルバー、グラント・ヒル
原作:アラン・ムーア、デヴィッド・ロイド
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング、シニード・キューザック
日本公開:2006年(ワーナー・ブラザース)
posted by Kadwaky悠 at 21:39| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月20日

シン・シティ

またマンガみたいな映画ができました

タランティーノとブルース・ウィリス久々じゃん。と思って興味を持ったのだが、なんかそれ以上じゃん。って感じですなあ。
予告編観る限りでは、実写をアニメーション加工した感じの最近の流行っぽい演出ですが、なんだか興味そそります。

ところで、フランク・ミラーとロバート・ロドリゲスっていう人たちはなんだかなあ、って感じですが。未知数だけに期待しちゃいますねえ。

ロドリゲスの方は、スパイキッズもレジェンド・オブ・メキシコも観てなくて、フォールームスだけじゃないかなあ。だから印象ないっす。ただスパイキッズは観たいと思ってたので、その監督だけにちょい期待。

フランク・ミラーは、アメコミ界では有名みたいね。バットマンとかデアデビルとかロボコップとかを書いたり、作ったりって感じすか。そういう人が共同監督してるからもあるし、タランティーノもキル・ビルで日本のアニメ挿入したりして、マンガづいてるところもあるしねえ。

ということで、シン・シティは、フランスのバンド・デジネ界のエンキ・ビラルが手掛けた「ゴッド・ディーバ」のようなマンガ的要素の強い作品に仕上がってる気がする。まあもともとアメコミですから…

しかし、今回もタランティーノの一声からでしょうが、すんげーキャスティングが実現しております。特に、あの渋いエロ親父のミッキー・ロークがなんだかわけわかんないごつい怪物くんになってるし、「ロード・オブ・ザ・リング」では素敵な主人公フロドを演じたイライジャをサイコキラーに仕立てちゃってます。かくゆうブルース・ウィリスも相変わらずの老いぼれ親父デカ役。でも、今回見どころはやっぱりジェシカちゃんですね。ダーク・エンジェルで一目ぼれしちゃってから、あのかわいくも恐ろしいぐらいのアクションに惹かれちゃいますなあ。あと青木さんって言う東洋系のおねえちゃんも密かに期待です。

ということで、いつものタランティーノ気分でお気楽に観たいと思います。
ていうか、スパイキッズもはよみよ。

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原題:SINCITY (邦題:シン・シティ)
監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽:ロバート・ロドリゲス
監督・脚本・原作・製作:フランク・ミラー
特別監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ、イライジャ・ウッド、ベニチオ・デル・トロ
日本公開:2005年10月(ギャガ・コミュニケーションズ)

公式サイト:http://www.sincity.jp/
posted by Kadwaky悠 at 22:59| ロサンゼルス ☁| Comment(0) | TrackBack(4) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

真夜中の弥次さん喜多さん

初監督作品になるわけですが…なにか_?

クドカンこと宮藤官九郎を知ったのは、TBSドラマ「木更津キャッツアイ」からという遅咲きである。なんとなくたまたま見てはまってしまった部類なのだが、クドカンが現在のナンバーワンと評すだけの作品だけあって確かにすげえー、どえれえ作品であった。

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クドカンの脚本の馬鹿馬鹿しさ加減は、1970年生まれに共通のなにかがある。同世代のぼくは、だからはまったんだと思う。すごくコアなんだが、痒いところに手が届きまくってるあの感性は、なんだか世代を感じさせる。おそらく僕らの世代以外ではすごくマイナーなんじゃないかとさえ思う。

だから、いくつもある作品の中でその世代の感性を持っている監督や演出家でないと、クドカンの脚本の妙は表現できない。

その下地ともなる大人計画は、座長の松尾スズキを筆頭に阿部サダヲ、荒川良々といった超個性派の劇団員を抱える前衛的な劇団である。クドカンはここで主に俳優として活躍しているようだ。ほとんどの作・演出は座長の松尾スズキが行っている。

松尾スズキと言えば、彼もついこないだ自身の初の長編監督作品「恋の門」を公開。松田龍平、酒井若菜というこれまた個性派を、おたく世界に巻き込む恋愛劇に仕立て上げている、といってもまだ見てません。こちらもプレレビュー書けたら書きます。

そんな大人計画で培ったのかどうかは知らんが、クドカンの脚本の妙。
といっても観てない作品も結構ありますね。

ぼくが木更津に続いて観たのが、窪塚洋介主演、曽利文彦監督の「ピンポン」。今回のヤジキタではやはりというかVFX担当してますね。ハリウッド仕込みの腕をさらに振るっているのでは。そんな「ピンポン」は結構木更津にかぶるお話でしたね。

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それから次が、哀川翔主演100作目にして三池崇史監督による異色のヒーロー物「ゼブラーマン」。これまた最高でしたね。もう発想がぴしゃりです。

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そんで、「ケイゾク」の堤幸彦演出の「池袋ウェストゲートパーク」。こちらは堤演出の方が際立っており、クドカンらしさが半減。でもドラマとしてはぴしゃりである。まあ堤幸彦も好きだから。

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その後、村上龍原作の「69 sixty nine」、古田新太の篠原涼子が見物の「ぼくの魔法使い」、小泉今日子とトキオ松岡のからみが絶妙な、大人計画総出演の「マンハッタンラブストーリー」なんてありましたが、その中でも一番は「タイガー&ドラゴン」ですかねえ。

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木更津と同じ金子文紀演出ですが、ぼく的には木更津超えたと思うけどね。池袋の長瀬と木更津の岡准がコンビですよ。このダブルキャストに、落語をモチーフにしたストーリーというナイスな脚本にはもう脱帽ですなあ。

「タイガー&ドラゴン」について、ちょっと・・・
親を一家心中で失った虎児こと長瀬くんがやくざに拾われ、借金取りをしていました。
そこである落語家のところに借金取りに行くんですが、そこで出会った落語に魅了され、
いきなり弟子入りしちゃうのです。
それで、お互い丸く納めようと、落語を1つ教えてもらうごとに、
虎児が師匠のドン兵衛こと西田敏行さんに10万払う。
ドン兵衛はそのもらった10万で虎児に借金を返すって寸法です。
この設定のおもしろさもあるのですが、
1話1話が落語の講話をベースにストーリーが作られているのです。
「饅頭怖い」や「茶の湯」「三枚起請」といった落語のなかでも比較的ポピュラーなお話に見立てて展開していく。
そして最後に虎児が現実にあったことを落語のお話としてしゃべるというオチ。
さすがに、木更津の金子さんが演出してるだけあって人情味あふれるドラマになってます。
最後まで目が話せませんねえ。
そんでもって、岡准はドン兵衛の次男、竜二の役です。
虎と竜でタイガー&ドラゴン。
でもね、このタイトルってクレイジーケンバンドの歌のタイトルにもなってるんだけど、
この歌、IWGPのスペシャルですでに歌われてるんだよね。
って、ことは歌の方が先にあったってことかなあ?
知ってる人いたら教えて!

ということで、ヤジキタの話がまったくできていませんが、これは見てからのお楽しみってことで・・・

ところで、キムタク主演の実験的な番組「TV’s HIGH」も脚本してたんですね。ビデオ出てるんでこちらも観とかないと、です。

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原題:真夜中の弥次さん喜多さん
監督・脚本:宮藤官九郎
原作:しりあがり寿
音楽:ZAZEN BOYS
VFXプロデューサー:曽利文彦
出演:長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ
公開:2005年4月(アスミック・エース)

公式サイト:http://www.yajikita.com/
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スウィングガールズ

女優・上野樹里を観よ!

ウォーターボーイズの女性版なんてチープな見方もあるけど、ウォーターボーイズ観てないし、男のシンクロなんかに興味ないんで…
ということで個人的に、この映画の見どころはやはり上野樹里でしょう。

上野樹里は、1986年5月25日生まれ、双子座、A型、兵庫県出身ということで、現在19歳ということを踏まえたうえで解説します。

上野樹里を最初に見たのは、ハウス「フルーチェ」のCM。非常に幼い印象のかわいらしい子であったと記憶している。

その次が、犬童一心監督作品「ジョゼと虎と魚たち」で妻夫木聡扮する恒夫と池脇千鶴扮するジョゼの間に割り込む恒夫と同じ大学の女子大生・香苗を演じていた。

実はこの時点で、フルーチェの子と香苗は同一人物であったということを認識していない。

そして、その後にキムタク主演の月9ドラマ「エンジン」で、キムタクの実家が経営する児童施設に預けられている最年長の女子高生の役で登場する。

ここで先ほどの年齢についてなのだが、上野樹里は2003年12月公開の映画「ジョゼ〜」の収録時は16〜17歳であったはずである。高校生の上野樹里は、女子大学生で池脇千鶴に対抗する恋のライバルという歳相応には少し早い役をそつなく演じた。そして、逆に2005年放送の「エンジン」では19歳で高校生をきちんと演じきっている。フルーチェなんかは歳相応なのかな。

実はこの3作品に出てくる上野樹里がすべて同一人物であることを理解するには、恥ずかしながらしばらく時間がかかってしまった。それだけすべてに別々の個性ができているのである。

そんな中、またもや高校生なのだが「スウィングガールズ」では、本領発揮的な好演技がおそらく見どころである。

上野樹里という女優は、あまり目立つような美人でもないし、演技派ということでもない。常に主演ではなく、脇を固めるタイプの女優である。それで、ふと気づいたのだが、深津絵里に似てないかなあ…、なんて。深津絵里もどちらかというと、主役を張る女優でもない。でも、多くのファンを持ち、印象的な女優であるのは間違いない。

上野樹里もそういう女優に育てばいいなあ、と思う。
そんな中での初主演映画であるから、上野樹里の今後を祈るような思いでおそらく鑑賞するのだろうなと思う。
と、なぜか感傷的な解説になりました。
ちなみに「チルソクの夏」はまだ観てないし、観る予定もないです。

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原題:SWING GIRLS
監督・脚本 矢口史靖
製作:亀山千広、島谷能成、森 隆一
製作:フジテレビ、アルタミラピクチャーズ、東宝、電通
音楽:ミッキー吉野、岸本ひろし
出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、竹中直人
公開:2004年9月(東宝)

公式サイト:http://www.swinggirls.jp/
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2005年09月16日

ナショナル・トレジャー

ニコラス・ケイジ版インディー・ジョーンズ…なわけないかあ

ニコラス・ケイジ×ブラッカイマーと言えば、「ザ・ロック」「コンエアー」「60セコンズ」仲良いコンビの、まんをじしての今回の作品はなんと宝探し系冒険アクション大作と来たもんだ。
アメリカ独立宣言書の中に巧妙に隠された伝説の財宝の行方を追って、敵対勢力との壮絶な争奪戦を展開する冒険家の活躍を描く。
なんて書かれてもようわからんが、今回は監督に、冬季オリンピックに出場したジャマイカ史上初のボブスレー・チームの実話を描いた、あの「クール・ランニング」のジョン・タートルトーブである。久々このわけわかんない組み合わせに、いい感じの予感炸裂です。なんたってジョン・タートルトープは、こないだおすぎも泣いたブルース・ウィルス主演の「キッド」を手掛けてますから、実力はまったく衰えていません。

さて、で今回のナショナル・トレジャーですが、どうもその手の人には受けが良かった割には、公開後尻すぼみっぽく盛り上がりませんでしたねえ。結構期待してた部分は大きかったんですが、どうもストーリーに深みがないというか、いわゆる伏線張り巡らせ系の謎解きなのかわかりませんが、謎に深みがないようです。あと結構無理やりな展開もあるみたい。

でも、そういうの払拭して最後までもってっちゃうのが、ブラッカイマーの力技ですし、パイレーツ・オブ・カリビアンのスタッフ集めてやったらしいので、デップのついでではなければきっとある程度は楽しめるのかなあ、なんて。

観る前からトーンダウンしてすいません。
まあそうは言ってもディズニーのクレジット入ってますから…僕はOKかと。

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原題:NATIONAL TREASURE (邦題:ナショナル・トレジャー)
監督:ジョン・タートルトーブ
製作:ジェリー・ブラッカイマー、ジョン・タートルトーブ
原案:ジム・カウフ、オーレン・アヴィヴ、チャールズ・シーガース
脚本:コーマック・ウィバーリー、マリアンヌ・ウィバーリー、ジム・カウフ
音楽:トレヴァー・ラビン
出演:ニコラス・ケイジ、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ヴォイト
日本公開:2005年3月(ブエナビスタ)

公式サイト:http://www.movies.co.jp/nationaltreasure/
posted by Kadwaky悠 at 20:57| ロサンゼルス 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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